松井をスケーブゴートにしたソーシア、大谷翔平はいずれ栗山監督が如何に優れた指導者であったか改めて知るだろう。

大谷翔平
12 /14 2017
松井がFAで2010年にLAAに入団し、OPS820とピッチャーズパークを本拠地にしている割にはそこそこの結果は残したものの失敗と判定されるような成績もなかったが期待に大いに応えたというものではなかった。LAAのチーム成績はケンドリック・モラレスの負傷を境にして失速した。

この時、痛烈に松井をスケープゴートとしてこき下ろし、不調に終わったチームの責任を主砲松井に押し付けるかのようなコメントをソーシアがしたことは今でもはっきりと覚えている。

大谷二刀流が大バッシングにさらされても栗山監督は守り抜いたように、どんなにバッシングされてもトーリ監督は断固として松井を守り抜いた。あるいはソーシアの弟子筋であるマドンもレイズ時代には全く打てない松井を最後まで使い続けて、徹底して擁護する姿勢を見せてくれた。

松井がオークランドに移籍してもゲレン監督時代には、ベンチウォーマーとして蔑ろに扱われていたが、シーズン途中にメルビンに監督が代わってからは、松井への信頼感を采配によって態度を明らかに示し、以後、松井は別人のように働いてみせた。苦しい時、その人物の本性が現れる。負けた責任を主砲松井に押し付けるソーシアの姿を見てきた者としては、どうにも信頼できかねる部分がある。

ある外国人選手が慣れない日本の野球に適応できずにとても苦しんでいた。しかし監督は我慢強くその外人を使い続けた。やがてその助っ人は野球に適応するようになり才能を開花させ、本塁打王を獲得するまでになる。その外国人とはレアードであり、監督は栗山英樹である。他の監督なら駄目外人としてレアードは終わっていた可能性が極めて高いと一般に言われている。おそらく栗山監督でなければレアードをの力を開花させることはできなかったに違いない。

もし松井がヤンキースに入って、トーリのように我慢強い監督でなければ全く違うメジャー生活になっていた可能性は誰も否定できないだろう。選手が力を発揮するのに、監督との相性や力量というものが如何に大事かをこれらの例は示している。

松井に対する監督の接し方でも明らかなように、忍耐強い監督もいればそうでない監督もさまざまにいる。メジャーでは日本の栗山監督のように甘くないというのは、見方は余りに画一的なモノの見方をしており、メジャーを注意深く良く見ていない証拠でもある。

大谷二刀流が結果が出ない時に、とくに打撃において不振になった時、ソーシアは果たして栗山監督のように身を呈して守るだろうか。松井が不振の時、ソーシアは本音を覆い隠して、通り一遍のコメントをしていた時期はあったが、トーリのように松井に対する深い信頼感が、そのコメントの奥底にはなかった。

栗山監督は選手のせいだけには絶対にしなかったし、これからもどれだけ聞き飽きたと批判されようとも「使った監督の俺が悪い」と言い続けるに違いない。

理想があるからボヤくという自己正当化するための詭弁を弄する監督もいたが、オフィシャルな場で選手を擁護することはあっても、決して批判したりしない栗山監督に理想はないのだろうか。実は理想があるかないかと、ボヤくボヤかないを結び付けるには、そこには明らかな論理的な飛躍があることをはっきりと指摘しておきたい、これを詭弁という。

また1番ピッチャー大谷のようなドラマ演出する発想もまずないのがオールドスクールのソーシアという監督でもある。レアードといい、大谷二刀流といい、栗山監督でなければここまで大成することはおそらくなかったに違いない。監督としてはソーシアと栗山はその歴史的な背景からその出自を分析しても180度違うタイプの監督と言っても過言ではない。もし機会があればその根拠についても突っ込んでいずれ話をしてみたい。

結論

大谷が順調であれば何の問題もないしソーシアもニコニコでそれを願っているが、苦境に陥った時、必ずソーシアの地が出てくる。見切りも早い監督である。GMよりも権限がある。トーリのような我慢強さはない。栗山監督はどんな時でも監督は選手の味方であったが、ソーシアは決して同タイプの監督ではない。大谷翔平はこれからの長いメジャー人生の中で栗山監督が如何に優れた指導者であったかを改めて知ることになるに違いない

お祝いムードに流されて、どういうわけか何を根拠にしているかは不明であるが日本ハムとエンジェルスが似ているとか(客観的に見て私には全然似ているとは思えない。いったいどこが似ている?)単純にソーシアは知将でいい監督であるとされているが、ほんとうにそうなのか今一度踏みとどまって思考するのも悪くはない。

少なくともそうしたものに流されないことを常に当ブログでは信条としてきた。

ちなみにジラルディは9年連続で最優秀監督賞ポイントを獲得したことに気づいている人はそうは多くない。ジラルディを無茶苦茶言っていた田口荘が同じ立場を与えられたとしても、ジラルディと同程度の仕事を成すことはほぼ無可能に近い。

最優秀のモリタ―、22連勝のフランコ―ナ、世界一のヒンチの3人以外でジラルディはポイントを獲得した唯一の監督でもある。地区優勝のBOSのファレルにはポイントは入っていない。ジラルディの欠点についても当ブログでは分析済みではあるが、総合判断としては9年連続ポイント獲得、910勝710敗の通算成績が物語るように、間違いなく有能な監督である。このジラルディについても周囲の意見に当ブログは流されることは断じてなかった。

リスクを取ってリアルタイムで指摘していただけに説得力もあると思うが、例えば守備シフト。

2011 295
2012 297
2013 297
2014 299 守備シフト元年
2015 299
2016 300
2017 300

2014年に爆発的にシフト数が増えて、シフトによって攻撃力が劇的に下がったとライターたちは書きたて、大多数の人たちは解説者も含めてその情報を見事なまでに鵜呑みにした。守備シフトが爆発的に増えて以降、BABIPは下がっていないどころか、むしろ上がっているのである。BABIPが高止まりすることを当ブログのように予見していた記事はほとんどない。事実として当ブログはライターの垂れ流す情報に決して流されることはなかった。

大谷のDバックス入りだけはないとも当ブログでは断言してきたが、タブロイド紙の情報にまんまと乗せられた人は決して少なくなかった。

情報を精査する本当の意味でのリテラシーの力を常に我々は試されている。

「オープンな、まっさらな気持ちで」という大谷翔平の言葉の真意を曲解してはならない

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12 /11 2017
「理想的な環境だけを純粋に求めた結果、一切の義理や金銭という条件を括弧に入れて、すべてを白紙の上において眺めて比較考慮した結果、エンジェルスを選択した大谷翔平という人物の決断力の凄まじさを痛感させられた。」

大谷が入団記者会見をする前にそう当ブログでは書きました。「すべてを白紙の上において眺めて」というフレーズを実際の記者会見で大谷は「オープンな、まっさらな気持ちで」と表現したのではないかと個人的には解釈しています。

11/12の記者会見でもはっきりしたように、二刀流にとって理想的な環境を求めて、チームを選択してゆく意志を大谷翔平は示しました。すなわち理想的な環境を足らしめるいくつかの条件を大谷翔平自身が想定していたのは間違いありません。

例えばほぼ同じような条件のチームがあったとして、唯一決定的に違う条件が人工芝と自然芝であれば、大谷はどちらを果たして選択するか。むろん自然芝をホームにしているチームを選択するでしょう。あるいは他はほぼ同じ条件で、温暖と寒冷であれば大谷はおそらく温暖な地をホームとするチームを選択するはずです。

以下同様に、DH制のあるなしであれば、条件がほぼ同じならばDH制のある方が日本ハムで実践済みであり、大谷にとってより理想的な条件はDH制ありのチームであることは間違いない。なぜならばDH解除するという手がALにはあっても、NLにおいてその逆のDHを付加することはできないからです。(交流戦は除く)

あるいはもし超ヒッターズパークと緩やかなピッチャーズパークであれば、戦略的に眺めても緩やかなピッチャーズパークの方を大谷二刀流はおそらく選択するはずなのです。

つまり、このように二刀流にとっての理想的な環境を足らしめるいくつかの重要なファクターが現実に存在し、それらの条件が複雑に絡み合い最終的に総合判断し、最も理想的な環境と判断したエンジェルスを実際に選んだわけです。27チームも手を挙げてラッキーセブンの中に一切東海岸のチームはありませんでしたが、これも偶然ではなくそこには明確な大谷の基準があったと考えるのが自然です。

例えば表向きは日本人選手がいるかいないかは関係ないと、大谷は言っていました。ただしこれも真正直にその言葉を受け取ってはなりません。

なぜならば実際に元エンジェルス出身・高橋尚成付のトレーナーでもあった寺田さんは、高橋尚成が退団後もエンジェルスに残り、大谷との交渉の場で通訳を担当しました。その際に「同じチームに日本人選手がいない方が同僚のペースを乱さずに済むので、できればいない方がいい」という希望を大谷から直に聞いているのです。ウィンターミーティング直前に移籍先を即決したように人を気遣う大谷翔平らしい側面がそこにはあります。

更にはその後、日本ハムの関係者もその点、移籍先決定後、明らかにしているとのことです。

ではなぜ前田が在籍するドジャースをラッキーセブンに選んだのか。

つまり繰り返しになりますが「日本人選手がいない方がいい」は希望の条件の一つではあるが、その一つの条件を絶対化することはせず、オールオアナッシングで日本人選手がいるチームは絶対に駄目だという風に大谷は必ずしも考えなかったということになります。

結論

まっさらな気持ちで相手と対峙するとは、大谷翔平が理想として考えているチームのいくつかの条件を決して絶対化せず、様々な条件を勘案してフラットな立場から総合判断し最終判断を下す意味であり、理想がある以上、そこには当然条件は存在している。結果的に大谷が二刀流の環境に好ましいと考えたアナハイムは西海岸の温暖な気候であり、DHもあるピッチャーズパーク、日本人選手もおらず、郊外に球場があり、日本人コミュニティもしっかりしている二刀流に対しても理解を示したチームであった。

ここに大谷翔平が理想を考えていたチームの条件の答えが完ぺきではないにせよ、ある程度まで表現されていると見なすことは可能である。

そしてそう考えた時、温暖な気候、ピッチャーズパークであるというホームの特性、二刀流に対する受け入れ態勢、日本人選手の有無や常勝チームではなかった点も含めて、エンジェルスに最も肉薄していた条件のあったチームは、やはりパドレスだったのだと私は推測している。今回の落選に対してパドレスのフロント陣の落胆ぶりは想像に難くない。弱小パドレスにとって大谷の入団は悲願であったはずであり、最大限の努力もしてきた。しかしDH制を付け加えることはもはや努力の範疇を超えていたものでもある。

大谷翔平にはもちろん、おそらく最も落胆しているであろうパドレスにも頑張れとエールを贈りたい。

したたかな日本ハムの戦略と大谷翔平の決断に凄みを感じたエンジェルスへの移籍劇

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12 /10 2017
大谷翔平の大争奪戦は獲得に対して最も遅い時期に手を挙げたチームであり、誰もが予想しなかったまさしく大穴のエンジェルスが獲得しました。

日本ハムは中垣征一郎トレーナーをすでにパドレスへ送り込んでいたように、業務提携もしているパドレスにおいて実に戦略的に二刀流受け入れの体制を築いていたことは間違いありません。たとえポスティングをしても二刀流を受け入れるチームが複数存在する保証など1年前にはなかったわけであり、日本ハムの用意周到ぶりに私は一目も二目も置かざる得なかった。パドレスがあったからこそ、私も大谷は二刀流でメジャーへ移籍すると断言できた。一年前にはメジャーで二刀流はあり得ないという意見は実はかなり根強かったのです。

一方で移籍する際には大谷翔平に日本ハムから通訳とトレーナーをつけると言っていたように、パドレスよりも理想的な環境があればどこへでも柔軟に対応できるように別途準備しており、パドレス以外に移籍しても問題のないように日本ハムは二段構えの戦略的な準備をしていたということになります。

つまり、今回のケースになることも十分に見越していたのであり、日本ハムの大谷二刀流を絶対に成功へ導くという戦略のとりあえずの目標はパドレスへ大谷翔平を送り込むことに設定して動いていたが、あくまでより一段高い戦略の目的は二刀流にとって理想的な環境ありきであった。

戦略の目標と目的は必ずしも一致しないケースがある。

過去の記事より。

「大谷翔平の二刀流は日本ハムが背後に控える巨大プロジェクトでもあり、プロジェクトを完遂すべく用意周到にパドレスを準備しつつも同時にパドレスよりも優れたオファーのできるチームがもしあれば、柔軟にそれをも受け入れるのが日本ハムというチームの持つカラーです。」

「これは決して出来レースというのでもなく、パドレスを超えてより理想的な環境を用意してくれるチームがあれば単純に大谷翔平はそこを選択することになる。ただそれは相当の難易度を極めるものとなる。」

「2012年ドジャースこそ大本命と言われた中で、日本ハムが大逆転したように大谷翔平との面談によって他のチームがパドレスをひっくり返す可能性はまだ十分に残されている。あくまでパドレスが本命ではあるが、出し抜いてくるチームが出てくる可能性があるかないかと言えば、0とまでは言い切れない。」

ちなみにエンジェルスについての考え。

「エンジェルス

ここも西海岸ではあるがそこそこのビックマーケットであり日本人選手はいない。気候も温暖快適、DH制もあるが、すでにプホルスがいる。高校時代からウォッチしてきたという話も聞かない。

率直な感想

個人的には全くのノーマークであり、万一ここへ決まったらカブス同様にそれこそ最大のサプライズ。しかしプホルスは一塁へコンバートすればいいだけであり、DHを用意できれば気候も抜群、ピッチャーズパークでもあり意外に大穴なのか。」

なぜ大穴という言葉をエンジェルスにだけ使ったかというと、プホルスさえ一塁へ動かせるならば温暖なピッチャーズパークをホームに持つエンジェルスはちょうどパドレスにDH制が加わったようなものではないかと考えたからなのです。

「パドレスがもしもアリーグだったならば、大谷翔平の移籍先は一択であったと断言できたのですが、そうではないだけに今後の展開は未だまだ不透明であることも確かです。」

とも書きました。

完全な出来レース、悲報パドレスで決まりというような考えを固定化させるのも間違っているが、同様に本命も大穴もないという物事を安易に相対化させるような一見もっともらしい考えも明らかに違う。なぜならば戦略的であるとは物事の優先順位を明確にするということだからである。何が大として何を小とするのか。最終候補が3つに絞り込まれたとしてその中にパドレスは確実に残るだろうというところまでは断言しました。

戦略的に柔軟であるとは、絶対(パドレス移籍が出来レースで100%と思い込む)と相対(本命も大穴もあるものか)という両極を去った狭間に揺らいでいるものであり、保険をかけるということとは本質的に意味が違うものです。

結論

●ヤンキース、ダイヤモンドバックスは選ばれることはない
●パドレスこそ最有力の大本命であり、最終候補の3つの中には入る

と断言し、予測はパドレス。そしてまさかの大穴のエンジェルスでthe end。見事に私の予測は外れた。

今後どういう情報が出てくるのかわかりません。ただ最後はパドレスとエンジェルスの一騎打ち、二択だったのでがないかと私自身は考えている。甲乙つけがたい状態の中で、最後はDH制の有無と面談した結果、大谷のフィーリングがぴったりとエンジェルスのフロント陣と理屈抜きに合ったことが決定打になったのかもしれない。

ふつうの人ならば金で動かされるものです。あるいはパドレスがどこよりも早い段階で二刀流の受入れ態勢を敷いていたことくらい大谷は知っていたはずであり、情に動かされたとしても決しておかしくはなかった。

しかし理想的な環境だけを純粋に求めて、一切の義理や金銭という条件を括弧に入れてしまい、すべてを白紙の上において眺めて比較考慮した結果、エンジェルスを選択した大谷翔平という人物の決断力の凄まじさを痛感させられた今回の移籍劇であった。日本ハムという組織の持つ極めて戦略的な柔軟性と大谷翔平という人物の真の意味での戦略眼に、今回は大変学ぶべきものが多い移籍劇であったと個人的には回想できるだろう。



「今回の一連の動きの中にあって最も大事にすべきことは、大谷がどこへ入るか以上に、その意思決定を如何にしたのかというプロセスを通じて、その人物像の深奥に宿る本質を正しく理解することにあります。誰もが選択するであろう何百億円もの大金を確実に得るというルートを敢えて取らない大谷翔平という人物のその背後に、<打算を遥かに超えた巨大な意志>が蠢くのをどうしても私は直感せざる得ない。

人間心を遥かに超えた偉大なる意志をもし<野球の神>というならば、文字通り、大谷翔平は<選ばれし者>ということになる。

選ばれし者とは何か。それは不可能を可能にする者でもある。

成功が保証されているわけでもなければ、本来手に入る大金が保証されてもいないこの壮大な二刀流というチャレンジがどのような結果になろうとも、当ブログでは大谷翔平をフォローし続けてゆく。「ほら、だから怪我をすると言っただろう」このような高見の見物を決め込む言葉を吐く者よりも、勇気と志を持って「誰も歩いたことのない道を歩む」大谷翔平をこれからも支持してゆく。」


続編捕捉 なぜ野村克也は大谷二刀流がメジャーで失敗に終わって欲しいのか 30チームに拡張されたメジャーのレベルはほんとうに下がったのか

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12 /08 2017

挙げ足取りレベルの反応があったようなので、ふだんは一切言わせるがままに放置ですが、今回は珍しく一言書き添えておきたい。

ジャイアンツが日米野球で張本や野村に衝撃を与えた年は、エキスパンション直前の1960年。

1960年 16チーム  アメリカの人口 1億8600万人 

アメリカ 574人 その他13か国  63名 (ドミニカ 7名 プエルトリコ11名 ベネズエエラ3名 キューバ25名他) 

2017年 30チーム アメリカの人口 3億2600万人

アメリカ 1055人 その他24か国  439名(ドミニカ 170名 プエルトリコ30名 ベネズエエラ112名 )

例えば1960年、海外63名のメジャーリーガーを輩出できる州の人口はどれくらいかとざっくり考えると、1960年全人口の9.8%、ほぼ10%。1800万人規模の州があれば63名の人材を供給することが可能とみなせる。すなわち16チームは2億400万の母数から選ばれたエリートと捉えることが可能です。30チーム換算にすると3億8250万人の比率となる。

一方 2017年の海外439名はメジャー全体の29.8%に相当するためにそれだけの人材を単純に供給するには9500万人程度の州があれな439名の人材を供給できる、すなわち30チームは4億2100万の母数から選ばれたエリートと捉えることができる。

1960年が30チーム換算にした3億8250万人と2017年が30チームは4億2100万の比率では後者の方が競争が厳しいことがわかるはずです。

しかもこれには話の続きがあります。2017年の日本人8名に対してこのざっくりした計算では例えばメジャー供給する日本の人口は約300万人程度と見積もっている。果たして神奈川県の1/3もない人口からメジャー球界全体を揺るがしている大谷翔平や1000奪三振に最小登板数で達成したダルビッシュ、ヤンキースのエース田中、殿堂入り確実なイチローやK/BBで史上最高を記録している上原等を輩出できると考えるのが現実的であるのかどうか。

1960年にはなかった2017年には300万人の日本州が新たに生まれたと捉えると理解しやすいかもしれない。

メジャーへ人材を供給する日本州(便宜上、話をわかりやすくするために州とつけています。ご了承ください)を300万人の人口であるとする数字は余りに過小に見積もっていること明らかです。単純に日本州の人口を300万という数字に設定しているのは、日本からメジャーへ行くボリューム人数が少ないから必然的そうなっているだけであり、ボリュームだけでなくメジャーへ送り込まれる選手のクオリティも考慮すれば、つまり量だけでなく質も総合的に考慮すればメジャーからみて日本州の人口は1000万前後、神奈川県レベルの人口から選ばし者たちが日本州からメジャーへ渡っていると考えてもそれほどおかしくはありません。

実際、1億2000万もいる野球大国の日本から選ばれしトップ中のトップがメジャーへ渡っているわけです。

つまりこの2017年の4億2100万という母数も、より厳密に人材のクオリティも含めて突き詰めていけばほぼ確実に増えることは明らかなのです。敢えて今回は自分の意見を弱体化させる形で数字をピックアップしてみました。これ以上、細かい作業突き詰めてても正直、本質的にあまり意味がないし、どういう突っ込みを入れるかも想定できています。

前回話を単純にわかりやすくするために数字を意図的にピックアップしたのは確かです。しかしそれは自らの意見を強化するために恣意的に数字をピックアップした<確証バイアス>とは全く違う。細かいところへ入って興趣をそぐことを回避したに過ぎないことを率直に明言しておきたい。これは詭弁でもなんでもなくガチです。

まるでこのミスを待ってましたとばかりの一部の反応もありましたが、話をよりわかりやすく伝えるために意図的に数字をピックアップした私の本意をくみ取ってくださったその他の方々に感謝します。30チームになったからレベルが下がったという野村たちの一見もっともらしい意見に対してどういうアプローチを取ればいいのか、ざっくりとではあるがそれを明示した点にこそあの記事の主旨がある。

結論

ミスを虎視眈々と狙っていた人たちには申訳ないが、確証バイアスに簡単に嵌る程、当ブログは残念ながらそこまで単純ではない。




ちなみに日米野球の勝敗についてもわかりやすさを優先させてデータをピックアップして掲載しました。決して印象操作をしようしたのではありません。wikiでも確認できるように、日米野球の勝率0から500へ向かって右肩上がりのトレンドを形成していることは、データを見れば一目瞭然です。

1955年までに行われた日米野球の全13回までは全日本はメジャーに対して0勝もしくは1勝だったのが、14回目の1956年にはじめて4勝14敗となり 1966年には8勝9敗と肉薄し、(2006年だけは0勝5敗を除く)、2014年は4勝3敗、1990年は4勝3敗、1970年6勝3敗と勝ち越した年も複数あり、負け越しの年であっても、7勝9敗の1974年など実力差は初期の13回に比べるならば経年で小さくなっていることが明らかなのです。

すべての数字をだらだら並べても、記事が間延びする。実力差が小さくなっていることが日米野球の勝率の上昇でもはっきりと長いスパンでは認められるために、敢えて数字はピックアップはしたことも付け加えておきます。


大谷翔平の移籍先、本命であるパドレスの対抗馬は果たしてどこか

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12 /06 2017

大谷二刀流はチーム(組織)で動いているプロジェクトであり、パドレスにおいて二刀流のサポート体制を作るために、日本ハムは出来得る限り重要なキーとなる人材や情報をパドレスに投資していることにほぼ疑いの余地はない。

日本ハムはパドレスにおいて最高の二刀流に対する環境を作り上げようと努力してきたことを、主役である大谷翔平は当然のことながら十分に知っている。よって他のチームがパドレスが現時点で整えている二刀流の受入れ態勢と肩を並べる程度のクオリティを示すことは、極めて困難ではある。

しかしこれは決して出来レースというのでもなく、パドレスを超えてより理想的な環境を用意してくれるチームがあれば単純に大谷翔平はそこを選択することになる。ただそれは相当の難易度を極めるものとなるだろう。

以下6チームについての個人的な感想

ドジャース 

大谷幼少期からの憧れのチーム。夢の中にはドジャースに入ってワールドシリーズで優勝するというものが入っている。フリードマンは革新的な考え方の持ち主であり、余剰戦力があるからこそ投手も野手もゆったりとローテーションを戦略的に組むという方針を採っている。ロースターに空きはないが、それを逆手にとって余力を持って大谷二刀流を受け入れることが可能なメジャーで唯一のチームでもある。気候は温暖、ピッチャーズパークをホームにしており、おそらくサポート体制も万端に整えることのできるチーム。5年連続で地区優勝と常勝チームであり実は非の打ち所がほとんどない。

大都市で金満、日本人の前田も所属。

ふつうの選手ならば条件がこれだけ揃っていれば、パドレスなどよりもドジャースということになりそう雰囲気ではある。しかし、大谷の場合は本質的に開拓者たらんとするフロンティア精神に溢れていればこそ、条件が揃い過ぎていることが逆にネックになってしまっているかもしれない。十二分にパドレスの対抗馬になり得るチーム。

率直な感想

戦いの原理を求める過程において、日本ハムとドジャースをウォッチしてきた者としては、大谷翔平の移籍によってこの2チームがきれいに繋がるのもありかなと思う。しかし地方のスモールマーケット、日本人選手がいないチームという観点からすれば(これは情報からというよりも私の大谷分析による観点)、パドレスにやや分があるか。もともと高校からドジャースへ行こうとしていたくらいであり、ずばり相当の強敵と見る。

マリナーズ

ディポートGMが本気で二刀流を検討していることが言葉によってひしひしと伝わってくる。この言葉の力をもってすれば大谷の心に琴線にふれる可能性がある。日本人の岩隈がいるものの、DH制があり、典型的なピッチャーズパークでもある。レフトが深く右打者地獄のホームではあるものの左打者からのライト方向へ特別にホームランが出にくいということもない。打者大谷にとってはそれほど苦にはならないだろう。気候はいつも曇り空。サンディエゴに比べるべくもない。

率直な感想

日本人からして新鮮味にかけるチームでもあり、大谷が新たなるチャレンジをする場所としてはふさわしいのかどうか。GMの意気込みは相当なモノ。DH制の魅力を前面に言葉によって大谷の心を揺さぶることができれば可能性はある。決して侮れるチームではない。

レンジャーズ

ダニエルズGMが本気も本気であり、高校時代からも縁がある。ただし気候が温暖を通り越して酷暑であり、決して快適な場所であるとは言い難い。ホームも右投手地獄であり、投手大谷はダルビッシュのテキサスでの苦しんでいる姿も散々見てきたはずであり、その点をどう考えるのか。西海岸でもなく、マーケットもそこそこ大きい。

率直な感想

単純にホームの特性及び気候が大きなネックになる。

カブス

マジシャンとも言えるマドン監督と感覚の新しいエプスタインが率いるチームではある。二刀流も融通を効かせるだろう。すでにワールドシリーズも制覇しファンもつがつしていない。しかし西海岸ではないため気候も決して温暖であるとは言えない。というよりもどちらかというと寒冷地に属する。日本人はいないが、決してスモールマーケットでもない。

率直な感想

個人的にはカブスの大谷は全くイメージできない。マドンマジックの炸裂はあるか。個人的にはここに決まったらかなりのサプライズ。

ジャイアンツ

反日チャイナタウンと化しているサンフランシスコを本拠地としている。気候も決して温暖であるとは言えない。極端なピッチャーズパーク過ぎるのも打者大谷にとっては不都合になる可能性はある。基本大谷二刀流にとってはミドルからややピッチャーズパークが、ちょうどいい塩梅のボールパークになるだろう。日本人選手はいないがふつうにビックマーケット。すでに3回2010年に入ってからワールドシリーズを制覇。それが逆にネックになる可能性もある。

率直な感想

サンフランシスコは日本人からすれば純粋に応援しずらくやめてほしいという声は多数。また二刀流についても本気なのかボウチーの一貫性のない発言を聞いても大いに疑問。

エンジェルス

ここも西海岸ではあるがそこそこのビックマーケットであり日本人選手はいない。気候も温暖快適、DH制もあるが、すでにプホルスがいる。高校時代からウォッチしてきたという話も聞かない。

率直な感想

個人的には全くのノーマークであり、万一ここへ決まったらカブス同様にそれこそ最大のサプライズ。しかしプホルスは一塁へコンバートすればいいだけであり、DHを用意できれば気候も抜群、ピッチャーズパークでもあり意外に大穴なのか。

結論

言うまでもなく改めて本命はパドレスである。

いずれにしてもどこへ行こうが大谷翔平の二刀流挑戦をこれからも限りなく温かい気持ちでウォッチしていきたい。


大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

当ブログのポリシー

「これは現代に繰り広げられる壮麗なサーガであり、神話という文脈の中で大谷翔平という選手を捉えなければ、その実相は決してわからない。」

写真は古代ギリシャの神殿。