時代と逆行するKCの攻撃戦略 なぜKCにビックイニングがあるのか

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10 /29 2015


さて 今日もKCが得意の連打で逆転するといういつもの勝利のパターンで2連勝を飾りました。5回ハービー2K、6回デグロム2Kという数字からもわかるように、KCはMLB全体で断トツでK率が最も低いチームである。その数値15.9%というものであり、16%台、17%台のチームは皆無という状況からもわかるように他のチームはおおよそ20%前後のK率となっている。

リーグ1位のK率が低いということは浅いカウントからどんどん仕掛けてゆくことを意味しており、BB率においてもリーグ最低の低さの30位ともなっている。最近では100球制限のスタータを早く引き下ろすために、一打席でどれだけ球数を投げさせるのかという指標が重要視されたり、OBPが重視されているためにBBの数に脚光が浴びるというのがひとつの時代におけるトレンドではある。その点、KCは見事に時代に逆行した戦略を取っている。ではBB率を減じてもK率を低めるKCの攻撃戦略の背景にあるものとはいったい何か?
ところでリーグ全体のカウント別のAVGとOPSをまずは大雑把に示してみる。

初球      AVG 340 OPS 900
0ストライク  AVG 350 OPS 1000
1ストライク  AVG 340 OPS 880
2ストライク  AVG 180 OPS 480

という数値がおおよそ並ぶことになった。2ストライクに追い込まれると攻撃力が激減することは明らかとなっている。2ストライクアプローチを敢行し、粘り強さを発揮しBBを量産するという出口戦略を練るという手もあるが、エスコバーに象徴されるように待球せず初球ストライクを必ず打つという攻撃戦略も正しい可能性があることをこれらの数値は示している。浅いカウントで攻撃を仕掛けた結果KCはAVGにおいても279という高打率を残し、リーグ2位としている。ただしもしこの戦略を取った場合、BBの少なさを引き換えにしている以上、AVGの高さは必須となる。

6回ハービー2K、5回デグロム2Kという数値からもわかるように、WSでもKC打線の打球は基本インフィールドに飛んでいることがわかる。数多くインフィールドに飛べば、相手のエラーを誘うこともできれば、K(三振)でKC打線はなかなか途切れることがないためにうまく繋がれば連打となる。こうした時代と逆行するかのようなKCにおける攻撃戦略が、短期決戦の大舞台でも集中打を呼ぶビックイニングを作る大きな力を発揮している。度々見せてきたビックイニングは決して運だけではなく、その背景にはKC独自の攻撃戦略があると見ることもできるだろう。


追伸 LADはOPS OBPともリーグ2位でした。1位のチームは山の上にあるチームでした。訂正しておきます。


大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

当ブログのポリシー

「これは現代に繰り広げられる壮麗なサーガであり、神話という文脈の中で大谷翔平という選手を捉えなければ、その実相は決してわからない。」

写真は古代ギリシャの神殿。