ザック・グリンキーの素晴らしい気迫

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10 /17 2015
ペナントよりも明らかにギアを一段階上げてのピッチングでした。

絶対に負けられない大一番。短期決戦においてもそれまでの戦いならまだ負けても許される状況ではあるが、最終決戦になると1勝の持つ価値が全く変わってくることは言うまでもありません。つまり1点の持つ価値も自ずから変わってきます。2勝2敗のタイからの最終戦においては1点でも勝ち越そうとどのチームも必死であり、勝ち越されたらまずは同点を目指して必死の戦いが繰り広げられていました。

ペナントにおいてグリンキーは「何よりローテーションを崩さないことが大事であり、自分の仕事とは試合を作ること、チームに勝ちをもたらすチャンスを年間を通して安定して作ること。最低限の仕事は6回2失点(ERAに換算すれば3.00相当)」そんなことを考えながらマウンドにな立っているのではないでしょうか。グリンキーレベルならば、クオリティスタート(ERAに換算すれば4.50相当)でOKとはおそらく考えていないはずです。

しかし昨日の投球を見ると「短期決戦では試合を作ることが仕事ではなく、チームに勝ちをもたらすために相手には1点も絶対に与えないことが自分の使命である」という気迫で漲っていました。先日のスターターであったシンダーガードも101マイルを連発したように、短期決戦では先発はいけるところまで行って、リリーフにも主戦級の投手がずらっと控えているのが大きな特徴です。結果、LADは敗退しましたが、グリンキーは素晴らしいボールを投げていました。

解説武田曰く「素晴らしいボールを投げているから抑えられるわけでもないんですよ。甘いところへいっても打たれないこともある」ボールの質=結果とは必ずしもならないのが野球の面白いところです。



短期決戦において投手がギアを一段上げてくる以上、それに応じて攻撃の戦術も戦略的に柔軟に対応をしていかなくてはなりません。ペナントでは試合の序盤ではふつうにビックボールで攻撃を仕掛けていたチームも、短期決戦の最終戦ともなれば、大なり小なりどのチームにも見られたように、序盤から送りバントだ 進塁打だ セーフティだ スクイズだと、目先の1点を本能的に取りにいっています。

イチロールーレットとイエリッチルーレットでもお話したように、ペナントでは目先の数字に拘ることなく<実力>を重んじてイエリッチ起用は正しいが、短期決戦では目先の<調子>を重視でイチローの起用することも正しくなるように、攻撃の戦術でもペナントでは目先に囚われずトータルで+になるという<長期的な確率論>が比重としては大事になりますが、投手優位のロースコア接戦になりがちな短期決戦では、<目先の1点に拘った確率論>が大事になります。短期決戦においては序盤からのスモールは戦略的に見てもありです。

例えば、イーシアのファールフライ犠飛のケースでは、ペナントにおいては当然取るのが是になりますが、昨日のシーンでは、敢えてファールにするという判断をする外野手も、何人かはいたはずですね。シンキングベースボールが深く浸透しているようなチームであり、洗練された外野手であればスルーしていた可能性は大いにあります。グリンキーはおそらくこれ以上追加点の1点もやらないという気迫で臨んでいた以上、内心あのフライは取らないでくれと思っていたはずです。昨日の奪三振率を見てもシーズン中よりも明らかに高く、グリンキー自身、「ボール自体は決して悪くなかった」というコメントは頷けるものがあります。

それにしてもあの大事な決戦で監督ともめるイーシアには、がっかりしました。投手がグリンキーであればこそ、あのフライは取るべきではなかったし、まして最も一致団結しなければいけない場面で監督に楯を突いて空気を不穏なものにするとは・・・。経験豊富なベテランのすべきことだったのだろうか。ここ一番でチームにまとまりがない。マドンが最も嫌うところですがLADが勝てない要因はそんなところにもあるのかもしれません。、



大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

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「これは現代に繰り広げられる壮麗なサーガであり、神話という文脈の中で大谷翔平という選手を捉えなければ、その実相は決してわからない。」

写真は古代ギリシャの神殿。