洗練されたコレアと最先端のHOU守備シフト

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10 /12 2015


2015HOUの守備シフトの数がMLB全体で1位だったと今日の放送でありました。極めて興味深かったのは同じ打者でも何種類かのシフトを用意しているという点でした。たとえばヒッティングカウントではプルヒッター用のシフトにするが、カウントが2ストライクになった途端、その打者はアプローチを変えて投球に素直に打ち返す傾向を持つため、通常の守備陣形にチェンジするといったように、HOUは相当にキメの細かい守備シフトを採用しています。もっと言えば投手が右から左へスィッチしても、当然、その打者の引っ張りの度合いなどは違ってくることから、ファジーに随時対応しているはずです。守備力を現すDRSではHOU、ALリーグ2位という数字でした。セイバーメトリクスの最先端を走るHOUだけに、MLBの中でも、守備シフトについても相当に戦略的な動きを見せている模様です。守備シフトのキメにおいてもかなりの球団格差があり、今のところはMLB全体のBABIPが下がる気配を見せてはいませんが、いずれ守備シフト全体の質が今よりも格段に進化したとき、MLB全体のBABIPも目に見えて下がるものなのかもしれません。

HOUはセイバーメトリクスに基づく守備シフトのみならず下記にも示したように、HOUは基本的にはセイバーメトリクスを前面に押し出した防御戦略及び攻撃戦略を徹底して採用していることがわかります。攻撃編の分析だけでも気が向いたら読んでみてください。5月の時点においてかなり正確なアストロズの攻撃戦略の全体像を捉えていたと考えています。


「アストロズの強さの秘密 その戦略をセイバーメトリクス分析する 防御編」

「アストロズの強さの秘密 その戦略をセイバーメトリクス分析する 攻撃編」


そんな中、このHOUで感心したのはコレアですね。今日のKC戦でも状況に合わせてチームバッティングで2塁ランナーのスプリンガーを進塁させるために狙ってセカンドゴロを打つという戦術としてのスモールボールを展開。おそらくスモールを大事とするオールドスクールのヒンチ監督の指導によるものなのでしょうが、ベンチでハイタッチする姿を通してわかるのはセイバーメトリクスを全面に押し出すHOUにおいても、スモールへの意識がチーム内でも共有されており、状況に合わせたシンキングベースボールについても間違いなくコレアに教育が施されているということです。HOUの123番については特にスピードもあり、SBリーグ1位ですが、いつ盗塁を仕掛けるべきなのかといった教育もこれまたきちんとされていることが、シーズン中の動きからもなんとなく察することができます。大味のようでいて、決して単純ではないベースボールを展開しているのがHOUであり、コレアのあの一打を見ても、明らかにペナントとは違う短期決戦仕様の戦い方に臨機応変に変えています。それだけ戦略性が高いチームであり、HOUへの見方を少し変える必要性があるのかもしれません。


ちなみにCHCは昨日もオールドスクールばりばりのマドンがスクイズを連発させていましたが、投打を合わせた総合WARでもリーグ1位の戦力を着々と整えたのは新思考派のエプスタインです。時代の流れは確実にある方向性を示しています。セイバーメトリクスとスモールベースボールが戦略的に統合される時代がやって来ているということです。


ちなみにDRSでHOUの上を行くのが現在の対戦相手である1位のKCです。偶然か必然かはともかく守備への強い意識を持っているチーム同士がプレーオフを現在争っています。

大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

当ブログのポリシー

「これは現代に繰り広げられる壮麗なサーガであり、神話という文脈の中で大谷翔平という選手を捉えなければ、その実相は決してわからない。」

写真は古代ギリシャの神殿。