松井をスケーブゴートにしたソーシア、大谷翔平はいずれ栗山監督が如何に優れた指導者であったか改めて知るだろう。

大谷翔平
12 /14 2017
松井がFAで2010年にLAAに入団し、OPS820とピッチャーズパークを本拠地にしている割にはそこそこの結果は残したものの失敗と判定されるような成績もなかったが期待に大いに応えたというものではなかった。LAAのチーム成績はケンドリック・モラレスの負傷を境にして失速した。

この時、痛烈に松井をスケープゴートとしてこき下ろし、不調に終わったチームの責任を主砲松井に押し付けるかのようなコメントをソーシアがしたことは今でもはっきりと覚えている。

大谷二刀流が大バッシングにさらされても栗山監督は守り抜いたように、どんなにバッシングされてもトーリ監督は断固として松井を守り抜いた。あるいはソーシアの弟子筋であるマドンもレイズ時代には全く打てない松井を最後まで使い続けて、徹底して擁護する姿勢を見せてくれた。

松井がオークランドに移籍してもゲレン監督時代には、ベンチウォーマーとして蔑ろに扱われていたが、シーズン途中にメルビンに監督が代わってからは、松井への信頼感を采配によって態度を明らかに示し、以後、松井は別人のように働いてみせた。苦しい時、その人物の本性が現れる。負けた責任を主砲松井に押し付けるソーシアの姿を見てきた者としては、どうにも信頼できかねる部分がある。

ある外国人選手が慣れない日本の野球に適応できずにとても苦しんでいた。しかし監督は我慢強くその外人を使い続けた。やがてその助っ人は野球に適応するようになり才能を開花させ、本塁打王を獲得するまでになる。その外国人とはレアードであり、監督は栗山英樹である。他の監督なら駄目外人としてレアードは終わっていた可能性が極めて高いと一般に言われている。おそらく栗山監督でなければレアードをの力を開花させることはできなかったに違いない。

もし松井がヤンキースに入って、トーリのように我慢強い監督でなければ全く違うメジャー生活になっていた可能性は誰も否定できないだろう。選手が力を発揮するのに、監督との相性や力量というものが如何に大事かをこれらの例は示している。

松井に対する監督の接し方でも明らかなように、忍耐強い監督もいればそうでない監督もさまざまにいる。メジャーでは日本の栗山監督のように甘くないというのは、見方は余りに画一的なモノの見方をしており、メジャーを注意深く良く見ていない証拠でもある。

大谷二刀流が結果が出ない時に、とくに打撃において不振になった時、ソーシアは果たして栗山監督のように身を呈して守るだろうか。松井が不振の時、ソーシアは本音を覆い隠して、通り一遍のコメントをしていた時期はあったが、トーリのように松井に対する深い信頼感が、そのコメントの奥底にはなかった。

栗山監督は選手のせいだけには絶対にしなかったし、これからもどれだけ聞き飽きたと批判されようとも「使った監督の俺が悪い」と言い続けるに違いない。

理想があるからボヤくという自己正当化するための詭弁を弄する監督もいたが、オフィシャルな場で選手を擁護することはあっても、決して批判したりしない栗山監督に理想はないのだろうか。実は理想があるかないかと、ボヤくボヤかないを結び付けるには、そこには明らかな論理的な飛躍があることをはっきりと指摘しておきたい、これを詭弁という。

また1番ピッチャー大谷のようなドラマ演出する発想もまずないのがオールドスクールのソーシアという監督でもある。レアードといい、大谷二刀流といい、栗山監督でなければここまで大成することはおそらくなかったに違いない。監督としてはソーシアと栗山はその歴史的な背景からその出自を分析しても180度違うタイプの監督と言っても過言ではない。もし機会があればその根拠についても突っ込んでいずれ話をしてみたい。

結論

大谷が順調であれば何の問題もないしソーシアもニコニコでそれを願っているが、苦境に陥った時、必ずソーシアの地が出てくる。見切りも早い監督である。GMよりも権限がある。トーリのような我慢強さはない。栗山監督はどんな時でも監督は選手の味方であったが、ソーシアは決して同タイプの監督ではない。大谷翔平はこれからの長いメジャー人生の中で栗山監督が如何に優れた指導者であったかを改めて知ることになるに違いない

お祝いムードに流されて、どういうわけか何を根拠にしているかは不明であるが日本ハムとエンジェルスが似ているとか(客観的に見て私には全然似ているとは思えない。いったいどこが似ている?)単純にソーシアは知将でいい監督であるとされているが、ほんとうにそうなのか今一度踏みとどまって思考するのも悪くはない。

少なくともそうしたものに流されないことを常に当ブログでは信条としてきた。

ちなみにジラルディは9年連続で最優秀監督賞ポイントを獲得したことに気づいている人はそうは多くない。ジラルディを無茶苦茶言っていた田口荘が同じ立場を与えられたとしても、ジラルディと同程度の仕事を成すことはほぼ無可能に近い。

最優秀のモリタ―、22連勝のフランコ―ナ、世界一のヒンチの3人以外でジラルディはポイントを獲得した唯一の監督でもある。地区優勝のBOSのファレルにはポイントは入っていない。ジラルディの欠点についても当ブログでは分析済みではあるが、総合判断としては9年連続ポイント獲得、910勝710敗の通算成績が物語るように、間違いなく有能な監督である。このジラルディについても周囲の意見に当ブログは流されることは断じてなかった。

リスクを取ってリアルタイムで指摘していただけに説得力もあると思うが、例えば守備シフト。

2011 295
2012 297
2013 297
2014 299 守備シフト元年
2015 299
2016 300
2017 300

2014年に爆発的にシフト数が増えて、シフトによって攻撃力が劇的に下がったとライターたちは書きたて、大多数の人たちは解説者も含めてその情報を見事なまでに鵜呑みにした。守備シフトが爆発的に増えて以降、BABIPは下がっていないどころか、むしろ上がっているのである。BABIPが高止まりすることを当ブログのように予見していた記事はほとんどない。事実として当ブログはライターの垂れ流す情報に決して流されることはなかった。

大谷のDバックス入りだけはないとも当ブログでは断言してきたが、タブロイド紙の情報にまんまと乗せられた人は決して少なくなかった。

情報を精査する本当の意味でのリテラシーの力を常に我々は試されている。

大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

当ブログのポリシー

「これは現代に繰り広げられる壮麗なサーガであり、神話という文脈の中で大谷翔平という選手を捉えなければ、その実相は決してわからない。」

写真は古代ギリシャの神殿。