「オープンな、まっさらな気持ちで」という大谷翔平の言葉の真意を曲解してはならない

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12 /11 2017
「理想的な環境だけを純粋に求めた結果、一切の義理や金銭という条件を括弧に入れて、すべてを白紙の上において眺めて比較考慮した結果、エンジェルスを選択した大谷翔平という人物の決断力の凄まじさを痛感させられた。」

大谷が入団記者会見をする前にそう当ブログでは書きました。「すべてを白紙の上において眺めて」というフレーズを実際の記者会見で大谷は「オープンな、まっさらな気持ちで」と表現したのではないかと個人的には解釈しています。

11/12の記者会見でもはっきりしたように、二刀流にとって理想的な環境を求めて、チームを選択してゆく意志を大谷翔平は示しました。すなわち理想的な環境を足らしめるいくつかの条件を大谷翔平自身が想定していたのは間違いありません。

例えばほぼ同じような条件のチームがあったとして、唯一決定的に違う条件が人工芝と自然芝であれば、大谷はどちらを果たして選択するか。むろん自然芝をホームにしているチームを選択するでしょう。あるいは他はほぼ同じ条件で、温暖と寒冷であれば大谷はおそらく温暖な地をホームとするチームを選択するはずです。

以下同様に、DH制のあるなしであれば、条件がほぼ同じならばDH制のある方が日本ハムで実践済みであり、大谷にとってより理想的な条件はDH制ありのチームであることは間違いない。なぜならばDH解除するという手がALにはあっても、NLにおいてその逆のDHを付加することはできないからです。(交流戦は除く)

あるいはもし超ヒッターズパークと緩やかなピッチャーズパークであれば、戦略的に眺めても緩やかなピッチャーズパークの方を大谷二刀流はおそらく選択するはずなのです。

つまり、このように二刀流にとっての理想的な環境を足らしめるいくつかの重要なファクターが現実に存在し、それらの条件が複雑に絡み合い最終的に総合判断し、最も理想的な環境と判断したエンジェルスを実際に選んだわけです。27チームも手を挙げてラッキーセブンの中に一切東海岸のチームはありませんでしたが、これも偶然ではなくそこには明確な大谷の基準があったと考えるのが自然です。

例えば表向きは日本人選手がいるかいないかは関係ないと、大谷は言っていました。ただしこれも真正直にその言葉を受け取ってはなりません。

なぜならば実際に元エンジェルス出身・高橋尚成付のトレーナーでもあった寺田さんは、高橋尚成が退団後もエンジェルスに残り、大谷との交渉の場で通訳を担当しました。その際に「同じチームに日本人選手がいない方が同僚のペースを乱さずに済むので、できればいない方がいい」という希望を大谷から直に聞いているのです。ウィンターミーティング直前に移籍先を即決したように人を気遣う大谷翔平らしい側面がそこにはあります。

更にはその後、日本ハムの関係者もその点、移籍先決定後、明らかにしているとのことです。

ではなぜ前田が在籍するドジャースをラッキーセブンに選んだのか。

つまり繰り返しになりますが「日本人選手がいない方がいい」は希望の条件の一つではあるが、その一つの条件を絶対化することはせず、オールオアナッシングで日本人選手がいるチームは絶対に駄目だという風に大谷は必ずしも考えなかったということになります。

結論

まっさらな気持ちで相手と対峙するとは、大谷翔平が理想として考えているチームのいくつかの条件を決して絶対化せず、様々な条件を勘案してフラットな立場から総合判断し最終判断を下す意味であり、理想がある以上、そこには当然条件は存在している。結果的に大谷が二刀流の環境に好ましいと考えたアナハイムは西海岸の温暖な気候であり、DHもあるピッチャーズパーク、日本人選手もおらず、郊外に球場があり、日本人コミュニティもしっかりしている二刀流に対しても理解を示したチームであった。

ここに大谷翔平が理想を考えていたチームの条件の答えが完ぺきではないにせよ、ある程度まで表現されていると見なすことは可能である。

そしてそう考えた時、温暖な気候、ピッチャーズパークであるというホームの特性、二刀流に対する受け入れ態勢、日本人選手の有無や常勝チームではなかった点も含めて、エンジェルスに最も肉薄していた条件のあったチームは、やはりパドレスだったのだと私は推測している。今回の落選に対してパドレスのフロント陣の落胆ぶりは想像に難くない。弱小パドレスにとって大谷の入団は悲願であったはずであり、最大限の努力もしてきた。しかしDH制を付け加えることはもはや努力の範疇を超えていたものでもある。

大谷翔平にはもちろん、おそらく最も落胆しているであろうパドレスにも頑張れとエールを贈りたい。

大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

当ブログのポリシー

「これは現代に繰り広げられる壮麗なサーガであり、神話という文脈の中で大谷翔平という選手を捉えなければ、その実相は決してわからない。」

写真は古代ギリシャの神殿。