続編捕捉 なぜ野村克也は大谷二刀流がメジャーで失敗に終わって欲しいのか 30チームに拡張されたメジャーのレベルはほんとうに下がったのか

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12 /08 2017

挙げ足取りレベルの反応があったようなので、ふだんは一切言わせるがままに放置ですが、今回は珍しく一言書き添えておきたい。

ジャイアンツが日米野球で張本や野村に衝撃を与えた年は、エキスパンション直前の1960年。

1960年 16チーム  アメリカの人口 1億8600万人 

アメリカ 574人 その他13か国  63名 (ドミニカ 7名 プエルトリコ11名 ベネズエエラ3名 キューバ25名他) 

2017年 30チーム アメリカの人口 3億2600万人

アメリカ 1055人 その他24か国  439名(ドミニカ 170名 プエルトリコ30名 ベネズエエラ112名 )

例えば1960年、海外63名のメジャーリーガーを輩出できる州の人口はどれくらいかとざっくり考えると、1960年全人口の9.8%、ほぼ10%。1800万人規模の州があれば63名の人材を供給することが可能とみなせる。すなわち16チームは2億400万の母数から選ばれたエリートと捉えることが可能です。30チーム換算にすると3億8250万人の比率となる。

一方 2017年の海外439名はメジャー全体の29.8%に相当するためにそれだけの人材を単純に供給するには9500万人程度の州があれな439名の人材を供給できる、すなわち30チームは4億2100万の母数から選ばれたエリートと捉えることができる。

1960年が30チーム換算にした3億8250万人と2017年が30チームは4億2100万の比率では後者の方が競争が厳しいことがわかるはずです。

しかもこれには話の続きがあります。2017年の日本人8名に対してこのざっくりした計算では例えばメジャー供給する日本の人口は約300万人程度と見積もっている。果たして神奈川県の1/3もない人口からメジャー球界全体を揺るがしている大谷翔平や1000奪三振に最小登板数で達成したダルビッシュ、ヤンキースのエース田中、殿堂入り確実なイチローやK/BBで史上最高を記録している上原等を輩出できると考えるのが現実的であるのかどうか。

1960年にはなかった2017年には300万人の日本州が新たに生まれたと捉えると理解しやすいかもしれない。

メジャーへ人材を供給する日本州(便宜上、話をわかりやすくするために州とつけています。ご了承ください)を300万人の人口であるとする数字は余りに過小に見積もっていること明らかです。単純に日本州の人口を300万という数字に設定しているのは、日本からメジャーへ行くボリューム人数が少ないから必然的そうなっているだけであり、ボリュームだけでなくメジャーへ送り込まれる選手のクオリティも考慮すれば、つまり量だけでなく質も総合的に考慮すればメジャーからみて日本州の人口は1000万前後、神奈川県レベルの人口から選ばし者たちが日本州からメジャーへ渡っていると考えてもそれほどおかしくはありません。

実際、1億2000万もいる野球大国の日本から選ばれしトップ中のトップがメジャーへ渡っているわけです。

つまりこの2017年の4億2100万という母数も、より厳密に人材のクオリティも含めて突き詰めていけばほぼ確実に増えることは明らかなのです。敢えて今回は自分の意見を弱体化させる形で数字をピックアップしてみました。これ以上、細かい作業突き詰めてても正直、本質的にあまり意味がないし、どういう突っ込みを入れるかも想定できています。

前回話を単純にわかりやすくするために数字を意図的にピックアップしたのは確かです。しかしそれは自らの意見を強化するために恣意的に数字をピックアップした<確証バイアス>とは全く違う。細かいところへ入って興趣をそぐことを回避したに過ぎないことを率直に明言しておきたい。これは詭弁でもなんでもなくガチです。

まるでこのミスを待ってましたとばかりの一部の反応もありましたが、話をよりわかりやすく伝えるために意図的に数字をピックアップした私の本意をくみ取ってくださったその他の方々に感謝します。30チームになったからレベルが下がったという野村たちの一見もっともらしい意見に対してどういうアプローチを取ればいいのか、ざっくりとではあるがそれを明示した点にこそあの記事の主旨がある。

結論

ミスを虎視眈々と狙っていた人たちには申訳ないが、確証バイアスに簡単に嵌る程、当ブログは残念ながらそこまで単純ではない。




ちなみに日米野球の勝敗についてもわかりやすさを優先させてデータをピックアップして掲載しました。決して印象操作をしようしたのではありません。wikiでも確認できるように、日米野球の勝率0から500へ向かって右肩上がりのトレンドを形成していることは、データを見れば一目瞭然です。

1955年までに行われた日米野球の全13回までは全日本はメジャーに対して0勝もしくは1勝だったのが、14回目の1956年にはじめて4勝14敗となり 1966年には8勝9敗と肉薄し、(2006年だけは0勝5敗を除く)、2014年は4勝3敗、1990年は4勝3敗、1970年6勝3敗と勝ち越した年も複数あり、負け越しの年であっても、7勝9敗の1974年など実力差は初期の13回に比べるならば経年で小さくなっていることが明らかなのです。

すべての数字をだらだら並べても、記事が間延びする。実力差が小さくなっていることが日米野球の勝率の上昇でもはっきりと長いスパンでは認められるために、敢えて数字はピックアップはしたことも付け加えておきます。


大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

当ブログのポリシー

「これは現代に繰り広げられる壮麗なサーガであり、神話という文脈の中で大谷翔平という選手を捉えなければ、その実相は決してわからない。」

写真は古代ギリシャの神殿。