プレゼンするにあたって大谷翔平を獲得するための最重要ポイントとは何か、かくしてヤンキースは選ばれない!

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11 /26 2017

大谷翔平の軸足である左足が浮いて右足一本打法で打っていたバッティング練習のシーンが流れた際、昔、書いたハーパーの記事のアクセス数が伸びたことがありました。

それがこの記事。

左の軸足が完全に浮くブライス・ハーパー  そのバッテング技術

大谷はハーパー好きでその打撃技術を研究しているから、同じ軸足の使い方をしているのだということが最近知りました。いきなりタイトルとは全く関係のない話でしたね。

さてこれまでドジャースについてはコメントを全くしてきませんでしたが、もとは守備シフトもマドンが始めたというよりも正しくはフリードマンこそが守備シフトを本格的に導入したGMであり、データを揃えてそのアイデアを出したのは他ならぬフリードマンです。もともとレイズ出身でもあり、革新的な発想の持ち主であることは間違いないでしょう。大谷二刀流についても限りなく柔軟な対応を見せるはずです。

ワールドシリーズ制覇にあと一勝まで迫り、現在地区5連覇中の強豪に対して、ふつうの選手ならば高校時代の経緯も踏まえれば、すんなり入団ということも考えられるもの、「誰も歩いたことのない道を歩む」を信条とする大谷翔平はふつうの価値観では推し測ることができないだけに、正直どうなるかはよくわかりません。

一方マリナーズのGMのコメントを見る限り、「最悪のシナリオとは、保守的になりすぎて球団の歴史を変えるようなチャンスが巡ってきても何もしないでいることだ。」とも言っているように本気度が言葉によってはっきりと表現されています。ドジャースは投手のパイオニアである野茂を獲得し、マリナーズは野手のパイオニアであるイチローを獲得して以降、この両チームは数多くの日本人メジャーリーガーを輩出してきました。

マリナーズに岩隈がおりドジャースにはマエケンがいる、だからこの両チームは大谷の選択肢から絶対に消えるというものでもありません。しかし先発の大谷にはまっさらなマウンドがよく似合うように、二刀流のパイオニアとして全く新しいことを始めるにあたって、日本人がいないチームで一からメジャーのスタートを切りたいという気分が大谷翔平にあったとしても、決してわからない話ではありません。

ヤンキースの首脳陣がボーナスプールの金額やブランド力によって自軍有利であると勘違いしていることは、よもやないでしょうが、もしそう考えているとしたらその時点でこの争奪戦の負けは確定したも同然でしょう。巨大な大谷翔平の才能についても、一粒で二度おいしい的なヤンキース首脳陣の発言を見る限り、極めてプラグマティックかつ表層的に二刀流の価値を捉えているような気がしてならない。

大谷翔平を獲得するにはもっと深い目が必要となるのではないだろうか。

日本ハム最下位の初年度に大谷二刀流は大バッシングを受けました。にもかかわらず、どうして諦めることなく大谷翔平はここまでたどり着くことができたのか。最下位当時、栗山監督を擁護する記事・コメントなど全体の15%もなかったはずであり、打てない近藤をなぜ使う、二刀流ふざけるなという論調で物事を観る目のない数多くの偽物たちが罵詈雑言を栗山監督に浴びせかけていました。

大谷二刀流が再びこのメジャーの世界でも試される時は必ず来る。

そうした試しにあったとしても、メジャーの歴史を切り拓く同志として、フロンティア精神をもってこの二刀流を是非ともに成功させたいという強い意志を言葉と熱意で示したところが、おそらくこの争奪戦を勝ち抜くことになる。もし二刀流が駄目なら、簡単に諦めてその時は投手一本に切り替えればいいという生半可な覚悟では、到底、パートナー足りえない。二刀流の育成プランや起用プランも大事ではあるが、何より初志貫徹、その覚悟の程を大谷翔平はチームを選ぶ際、ひとつのキーポイントとして考えているのではないのか。

メディアも含めて環境ということになるが、例えばニューヨークメディアのバッシングに晒された時、最下位でバッシングにあった栗山監督のように身を呈して、ヤンキースには二刀流を守り抜くような気概が果たしてあるだろうか。これまでの様々な動きを見てきた限りハルにもキャッシュマンにも、それだけのパイオニア精神もなければ哲学も持ち合わせていないように私の眼には映るがいかがだろう。

コストパーフォーマンスに異様にこだわるハル・スタインブレナーからすれば観客動員の点からも大谷は有用であり実に好都合ではあるだろうが、ボーナスプールの金額の多寡や見せかけの二刀流起用プランでもって大谷翔平のゲットすることはおそらくできない。栗山監督は大谷二刀流をやるにあたって、一年や二年で結果が出ないからと言って、すぐに放り出すわけにはいかないと不退転の気持ちでもって事に当たったことは間違いありません。

コストパフォーマンスや有用性というプラグマティックな自軍都合の物差しだけで、大谷二刀流を眺めているようでは、その時点でアウトであるということです。どのような厳しい現実にも怯むことなく立ち向かうだけの確固たる歴史観、栗山監督自身が大谷二刀流の深奥に夢を見ているような知性を内包したロマンティシズムを互いに共有することがどうしても必要となる。

結論

日本ハムのカルチャーに最も近しいチームこそが、大谷獲得レースのゴールまでの最短距離にいるはずであり、メジャーの中で最も日本ハムのカルチャーを熟知しているチームは必然有利となる。もし日本ハムの革新性をもテイクオーバーするチームがメジャーにあるならば、そのチームに決まることになるだろう。セイバーメトリクス的には選手の一般的なピークは28~29歳だと言われている。保有期間6年。大谷翔平、弱冠23歳。入団にあたっては甘い顔をして2年や3年でいざとなれば二刀流を放り出せばいいという皮算用はこの争奪戦においては絶対に通用しない。なぜならば本物のパイオニア精神を持ったチームを見抜くだけの心眼を大谷翔平という選手は持ち合わせている、そう当ブログは信じている。

大谷翔平が日本ハムに入った経緯について、よく思い出してもらいたい。二刀流という現実ではあり得ない餌で栗山監督は大谷翔平を釣り上げたとする下種そのもののコメントが散見されたが、栗山監督は二刀流についてその本気度は彼らの思惑を超えてガチだったということが、歴史をもって証明された。

条件も大事ではあり言わずもがなではあるが、なにより二刀流に対するチームの姿勢、哲学、歴史観、その本気度こそが最終的に推し測られようとしている。新たな歴史を作るという一種の使命感のようなものに突き動かされている感覚がとても大事になるのではないだろうか。

そうした感覚を随所に言葉によって表現できるチームがこの争奪戦を制することになる。キーワードは継続性。日本ハムからはじまった大谷二刀流をメジャーにおいてもリレーのようにバトンを継承する意志のあるチームを選ぶはずであり、入ってしまえばこっちのものと考えているチームを大谷翔平は選ぶことはない。

最有力視されているヤンキースはないだろうと思う。


大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

当ブログのポリシー

「これは現代に繰り広げられる壮麗なサーガであり、神話という文脈の中で大谷翔平という選手を捉えなければ、その実相は決してわからない。」

写真は古代ギリシャの神殿。