なぜ田中はフォーシーム・ファーストボールを投げないのか?について解説を試みる

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09 /24 2017

昨日、解説者今中は4シームを投げないのが田中の打ち込まれた原因と指摘していました。

昨日の配球数 全96球の内容です。

スライダー   37
スプリット   31
ツーシーム   5
フォーシーム  10
カッター    12
カーブ     6

スライダーとスプリットの割合が極端に大きくなっています。まずは下記の球種別 被OPSデータを見てください。

2017年の球種別 被OPS

スライダー    601
スプリット    685
ツーシーム   1135
フォーシーム   817

カッター    1252
カーブ      460

キャリア通算 被OPS

スライダー   579
スプリット   512
ツーシーム   876
フォーシーム  976

カッター    784
カーブ     764

被弾率の高さを最初に指摘された2015年の被OPS

ツーシーム  1065
フォーシーム 1019

なぜ田中の配球の割合としてツーシームとフォーシームが低いのか?

それは田中のツーシームとフォーシームはメジャーでは通用しないホームランボールの球種として分析されていることが、過去のデータからもはっきりしているからです。田中の球種で最もMLBで通用しているのはスライダーとスプリットであることは被OPSを見ても明らかです。だからそれを中心にして配球も組み立てている。しかし配球も偏ればデータにもはっきり傾向が表れ、逆に相手からは狙い球を絞られることになる。

そうした分析結果について知識を持っていて、それでも尚且つ、4シームの必要性を説くならわかります。しかし実際は解説者・今中は田中の4シームが過去、徹底して撃ち込まれていたことも全く知らず、闇雲に4シームの必要性を連呼し、すっかり周回遅れの解説になってしまっているのです。

かくしてリテラシーが低くセイバーメトリクスに疎い一部の視聴者はすっかり今中の解説に「なるほど」と思ってしまう。配球に問題があるのだと・・・。しかし田中とキャッチャーは互いにデータを共有して、配球の割合についても話をして合意の上で投球を行っているのは確実です。同じ解説を聞いても、なるほどと感じるのか、それとも周回遅れと感じるのか、リテラシーの質によって人それぞれ感じ方は違います。

<打ち込まれたこと>と<4シームの割合が低いこと>を今中は単純に直接結びつけて考えたようですが、極端に4シームを減らすには減らしているだけの必然的な理由があるはずだと、私ならまず考えの入り口としてそこから入っていきます。そこでセイバーメトリクスのデータを調べると一目瞭然、なぜスライダーとスプリットを中心に投げているのかもはっきりと確認できるわけです。

4シームを投げないことが問題である、という今中の結論自体、正しい可能性があり、それを無下に否定をしているのではありません。その結論に至るまでのプロセスに明らかな問題があると言っています。MLBワールドスポーツのスタッフも、この程度の数字をなぜ示さないのかがわからない。

先日も解説者・武田同様、ヤンキースのサンチェスの目に余る拙守ぶりについて知らなかったばかりか、サンチェスは強肩で守備力も優れていると主張し視聴者をあ然とさせた解説者・今中ですが、洞察力も浅いが、勉強不足も否めないように感じているのは私だけでしょうか。

猪瀬アキの解説の方が遥かに優れて面白い。そして洞察力と言えば田口の解説。

「田口壮の解説力 その奥深さを探る」

下記の記事で田口のジラルディ批判について厳しい意見も書いていますが、トータルとして眺めた時、田口の解説は明らかに優れていました。

「敢えて最下位ヤンキースのジラルディ監督を擁護する」

大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

当ブログのポリシー

「これは現代に繰り広げられる壮麗なサーガであり、神話という文脈の中で大谷翔平という選手を捉えなければ、その実相は決してわからない。」

写真は古代ギリシャの神殿。