メジャー最高のピッチャーズパーク・ベスト10を探る(サンプル3年)

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09 /21 2017

過去3年の平均からピッチャーズパークベスト10の順位を求めてみました。

10位 ペトコパーク      SD  0.921
9位 トロピカーナフィールド TB  0.919
8位 ブッシュスタジアム   STL 0.918
7位 プログレッシブフィールドCLE 0.914 
6位 セーフィコフィールド  SEA 0.913
6位 シティーフィールド   NYM 0.908
5位 アナハイムスタジアム  LAA 0.905 
4位 ドジャースタジアム   LAD 0.904
3位 AT&T パーク      SF  0.901
2位 マーリンズパーク    MIA 0.881
1位 ミニッツメイド    HOU 0.858

ワールドスポーツMLBについて、内容をレビューすべきであると指摘しましたが、またもや凝りもせずに繰り返し小宮山は、誤った解説を繰り広げました。

アストロズの攻撃力がメジャーで+wRC1位であり、だからミニッツメイドは打者有利と感覚で決めつけているようではまともなセイバーメトリクス分析などできるはずもありません。たしかにそのチームのホームの特性に合わせて戦略は組み立てられます。すなわちピッチャーズパークであれば優れた防御力を重点的に打ち出し、ヒッターズパークであれば攻撃力を前面に打ち出すのは地の利を生かす戦略の定石です。しかしヒッチャーズパークであるかどうかとそのチームの投手力が強いかどうかは、パークファクターの式を見ても明らかなように基本的に一切関係はありません。

小宮山がパークファクターの式を理解していないことは間違いありませんが、メジャー最高のピッチャーズパークを打者有利な球場と明言するのはもはやケアレスミスの範疇を超えており、お粗末に過ぎる。さすがに看過できない。(ケアレスミスと言えば下記の記事では平原沖恵さんを自分は沖原さんと記載していました。失礼)

「ワールドスポーツMLBについてレビューする 印象よりもファクトを重視すべきである」

それは上記の中にも記述した眼鏡をかけたインテリジェンスを標榜しているスポーツライターも基本的には全く小宮山と同じ勘違いをしており、パークファクターの式を正しく理解していないことは明らかでした。もちろん本人は理解しているつもりなのでしょう。でなければあのような雰囲気だけの自信満々ではあるが全く出鱈目なセイバーメトリクス分析記事を書くことはできません。

なぜアストロズはメジャーでここ3年でみると最高のピッチャーズパークをホームにしながらも、メジャーで最高の攻撃力を有するチームをルーノウは作り上げることができたのか。むしろそのポイントこそを分析していかなくてはなりません。小宮山の分析ポイントは完全にズレています。

先日の話になりますが、LADのウッドが先発した際に下記のデータが出されました。

    先発  ERA  被HR  ツーシーム回転数

前半戦 15  1.67   2    2090
後半戦 9  4.53   11    1958

というNHKのスタッフは素晴らしいデータのお膳立てをしてくれたにもかかわらず、解説の今中もスタッフの意をくみ取ることなく、頓珍漢な分析をしていました。

ウッドのウィニングショットはツーシームであり、前半戦のツーシームはシンクするというよりもむしろ、スピンが効いて若干浮き上がるようなボールによってバットもボールの下を通り、球種別における奪三振はメジャー1位を誇っていたのが、後半戦になってスピンが落ちて通常のツーシームのようにシンクするようなってから奪三振が激減、同時に被本塁打率が飛躍的に向上し、スタッツが一気に悪化しメジャーでも平均以下の投手となったという分析をスタッフは出しました。(こういうデータを個人的には待っていました)

その試合ではツーシームのスピンは後半戦の1958回転よりも更に回転数の少ないボールも多かったためか、ツーシームが低めに制球されつつも沈み具合も絶妙であり、久々に先日の試合でウッドは素晴らしい結果を出しました。いずれにしても前半戦の絶好調時のウッドのツーシームの質とは明らかに違っていることをスタッドキャストのデータは示しており、この点について踏み込んで分析をもっと掘り下げてすべきだったのではないか。

結果が出たから素晴らしい投球と感想を言うだけなら、誰でもできます。

コースが高めでも回転数スピンが高いツーシームであれば空振りを取れる。たとえコースが低くても回転数が中途半端なツーシームはあまりシンクせず逆にホームランの打ち頃のボールとなるが、回転数が更にセーブされるとかえってボールが手元で深くシンクするために空振りを取れるようになり再び有効になる。こうした精妙なギリギリの攻防を超一流の打者と投手の間では繰り広げられていることが先日のウッドの分析でも示された可能性があります。あるいはスピンの高いツーシームであれば低めに沈むチェンジアップやスライダーが相乗効果として、より一層有効にもなるということもあるでしょう。

コースが高いのはダメで、ボールを低めに集めればいいという、お決まりの解説者のセリフがありますが、回転数という変数も組み入れながら適宜分析することが大事なのであり、事はそう単純なものでもないことがスタッドキャストでも明らかになりつつあります。

少なくとも解説者田口は結果に囚われず更にもっと奥にあるものを分析しようと試みる姿勢がありました。もし田口がセイバーメトリクスについて勉強すれば優れた分析力を発揮するだけのポテンシャルは持っていましたが、全くセイバーメトリクスについて知識はなかったのが残念でした。武田は勉強するつもりは皆無でしょう。とにかくフィーリング重視で頭が固くて感覚が古い。セイバーを知っているから柔軟だということもありません。セイバーメトリクスおたくに頭の固いのはいくらでもいます。実際、田口はその思考たるや極めて柔軟でした。

ちなみにセイバーメトリクスに精通しているとされる解説者で下記の有様でした。

「古典「マネーボール」の正しい読み方」

結論

現代のMLBを語るにはセイバーメトリクスは必須であり、数字の分析力に長けた解説者が待望される。だからこそ元プロ野球の選手でありながらセイバーに精通していると解説者の座を獲得する戦略としても、非常に有効かもしれない。




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大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

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