「誰も歩んだことのない道を僕は歩いていきたい。」大谷翔平

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08 /31 2017
二刀流を題材にして 戦略家とはどういう思考をするのかをテーマにした記事です。戦略的な意味で頭が柔軟であるとはどういうことなのか。

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大谷二刀流はメジャーの中四日では現実的には不可能である、よってどちらかに絞り込むべきであると考える人がいます。

2016年大谷は現実にイチローの日本時代のキャリアハイの成績を超えるWARをたたき出しました。イチローがメジャーでもALリーグ最高のfWARを全盛期にたたき出した年もあったように、ポテンシャル的には大谷がメジャーへ行って、リーグ最高とは言わずともチーム内において最大級のWARを生産する可能性は十分にある。何よりも二刀流がメジャーファンの注目を一身に浴びることは議論の余地がありません。ルース以降誰もチャレンジすらしてこなかった二刀流。成功するかどうかは誰にもわからないが、不可能を可能にしようとする大谷のチャレンジする姿には、メジャーファンを虜にして酔わせるだけの世阿弥の言う<花>がある。

つまり日本ハムでも実証したようにメジャーにおいてもチームの戦略の目的と大谷二刀流の方向性は一致する可能性があります。強さと人気という<戦略の目的>と中四日という<制約条件>を比較した際に、戦略家とは<制約条件>に縛られず目的を選択できる人のことです。

では具体的にはどうしたらいいのか。

中四日でローテは回すものというこれまでの既成概念を白紙に戻して、目的のために<制約条件>を解除する柔軟な発想をすることになります。もちろん、中四日という<制約条件>を解除することにはデメリットも生じる。しかし二刀流のメリットと比較考慮した際に、総合判断としてメリットの方が大きいと判断した時、戦略性の高いGMならば中四日という<制約条件>を動かすアイデアを必ず出してくる。

今ある中四日も数十年前は中三日が常識であった。どうしても中四日で回さなければならない理由はありません。物事を相対化して眺める視点を獲得した時、はじめて発想を柔軟に転換することが可能となる。

「誰も歩んだことのない道を僕は歩いていきたい。」

そう大谷翔平は言ったそうです。高校卒業後、すぐにメジャーへ挑戦するのか、それとも日本で二刀流という壮大なるチャレンジをするのか。いずれも誰もが通ったことのない道であった。その二択の岐路に立った時、大谷翔平が最終的に選択したのは後者の二刀流であった。

ポスティングによるメジャー挑戦、すでに投手としてメジャーへ移籍するだけなら数多くの日本人がその道を歩いてきました。現時点での大谷翔平にとって「誰も歩んだことのない道」とは投手としてのメジャー挑戦ではなく、二刀流によるメジャー移籍に他なりません。

すでにパドレスが二刀流の体制を他に先駆けて整えている以上、移籍先がパドレスかどうかはともかく(パドレスよりも大谷にとって魅力的なオファーをするチームがある可能性は否定できない。)もはや大谷が二刀流のオファーしたチームへ移籍することだけは100%確実となる。

結論

<戦略の目的>と<制約条件>を明確に区別し、戦略家とは条件によって現実の動きを規定される人ではなく、条件を動かすことによって目的を達成しようとする人のことである。



「誰も歩んだことのない道を僕は歩いていきたい。」

この言葉こそが大谷翔平における行動原理であり、大谷翔平が野球をやる最大の自己表現でもある。金銭の多寡などで所詮、大谷にとっては条件に過ぎない。もちろんプロである以上、金を稼ぐことを目的化する選手も数多く、それを否定するつもりも更々ないが、おそらく金を稼ぐことを大谷翔平という野球人が目的化することはないのではないか。大谷翔平にとって目的と条件の主客が転倒することはおそらくない。

大谷争奪戦の勝負。どれだけ具体的に大谷二刀流の体制をプランとして提示できるかに、ポスティングの行く末にすべてはかかっていると言える。ずばり、パドレスよりも魅力的なオファーを他のチームが出せるかどうか。個人的には、日本ハムと業務提携しているパドレスが本命であるという考えにブレはありません。

金では大谷翔平は動かない。プライスレスな大谷翔平の志を揺さぶる何かがキーを握ると私自身は考えている。


大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

当ブログのポリシー

「これは現代に繰り広げられる壮麗なサーガであり、神話という文脈の中で大谷翔平という選手を捉えなければ、その実相は決してわからない。」

写真は古代ギリシャの神殿。