強さと人気を取り戻すヤンキース最高の切り札こそ、ブライス・ハーパー獲得である

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08 /11 2017
後半戦は失速しているものの昨年わずか打率179、OPS608に過ぎなかったアーロン・ジャッジが覚醒し、OPS1.000を超えるスーパースターへとのし上がってきました。よって事情が変わって当初予定していたブライス・ハーパーを2018年のFAで獲得する必要性が疑問視されてきているという話もあるそうです。MLBの知識や情報についてとても詳しい人にありがちなのですが、残念ながら戦略についての知識が決定的に欠如している言わざる得ません。そういう凡庸な発想では、ヤンキースの黄金期を形成することは到底できないのです。

もしジャッジが今回のスランプを克服しリーグを代表する本物のスターとなれば、ハーパーと2枚を並べることにより戦略的にもより大きな価値が出てくるということです。2017年オールスターで人気1位だったのはハーパーであり、2位はジャッジでした。ハーパーは左であり、ジャッジは右です。ともにHRは軽く40本を超えて、出塁率も400を有に超える。この2枚をMLB史上最強のデュオとして売り出すことは、投手からのマークが分散されるだけでなく、一時期大きく落ち込んでいた観客動員を取り戻せる大きな契機にもなります。

あるいは両者ともに98マイルの強肩を持っているために、左翼と右翼でダブルバズーカ砲として売り出してみるのも一案であろう。そしてセンターには100マイルを超える超強肩のアーロン・ヒックスを配置する。こういうスケール感のある夢をヤンキースはファンの目の前へ展開しなくてはならない。誠に不思議なのですがジャッジが出現したからハーパーは取らなくてもいいという貧弱な発想をする人に限って、贅沢税回避が戦略的にも理にかっているなどと頓珍漢なことを言い出す傾向にあります。繰り返し断言しておきますが、贅沢税回避などは戦術的な枝葉末節に過ぎません。 

本物の戦略家であれば、贅沢税についてもドジャースのような判断を必ずします。これは必ずです。なぜならそれこそが戦いの原理に適った判断であるからです。(収益も資産価値もドジャースをヤンキースは圧倒している。)

【ベーブ・ルース、ルー・ゲーリック】【デビット・オルティス、マニー・ラミレス】【ウィリー・メイズ、ウィリー・マッコビー】 【ホゼ・カンセコ、マーク・マグワイヤ】 など過去にも歴史に名を残したデュオはいます。1+1=2ではなく揃えて固めることによって3にも4にもなる。しかし1を孤立させれば1は1のままです。やはり強力なデュオはチームの黄金期に大きな貢献を果たしてもいるものです。

話は逸れますが、個人的に今シーズン最も印象的な日は4月29日です。なんでもないこの4月29日は、スタートダッシュにつまづいてドジャースが借金を返して、ようやく勝率500に戻した日です。戦いの原理原則について研究してきた限り、どう考えてもドジャースのこれまでの判断する力は極めて正しいものでした。しかし目先の結果は出ていない。衆人環視の中で、それでもやはり調子の出ない中、4月29日にドジャースを一貫して支持する記事をここで書かなければ、ブログの生命そのものが失われることになる。巷によくありがちな結果が出てからの後出しジャンケンだけは絶対に避けなくてはならない、そう考えて、あの記事は書きました。

田中がFAになった2013年、私が最もおすすめしていたチームは言うまでもなくドジャースでした。多くの選手として至上の価値のあるものはチャンピオンリング以外にないことはカーショウのこれまでの言動を見てもはっきりわかります。2016年ファイアーセールをしたヤンキースを見て、田中はこんなことになるならヤンキースに入るべきではなかったというコメントも見たことがありますが、ヤンキースの衰退を予言してきた者としては完全な想定内でした。それは後出しジャンケン(後知恵バイアス)に対して最大限ケアしてきた当ブログの姿勢を見てくださっている人の中には、ご理解いただける方も少なからずいると思います。ちなみに2013年にスポナビへエントリーしていたなら「田中にドジャースを強く推奨する理由」というタイトルの記事を間違いなく書いていました。

しかし、超スーパースター候補のジャッジが出現した今、事態は大きく変わりつつあります。このチャンスを生かすためにもヤンキースが2018年オフに決断すべきことはただ一つです。

結論

ヤンキースがヤンキースであるために、強さと人気を取り戻すヤンキース最高の切り札こそ、ブライス・ハーパー獲得である。歴史に名を残こす最強のデュオをジャッジとハーパーで完成させることにより、ヤンキースの新たな黄金期を迎えることが可能となる。

常に未来は可変的であり、正しいジャッジをすることによって本来のヤンキースらしさを取り戻すチャンスはあります。その最大のチャンスこそ、ブライス・ハーパーがFAとなる時です。このチャンスを逃すことなく是非 ヤンキースに再び王者として君臨してもらいたい。

貧弱なる発想は王者ヤンキースに必要はない。




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大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

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