「マネーボール」という本を中日の落合GMはほんとうに理解しているのか?

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09 /12 2015
今回はかなりさっくりした軽いセイバーメトリクス記事です。

「マネーボール」という本を持ち出して落合は社長にGM就任の打診を図ったと言われています。しかしいったい何を根拠にして選手の年俸を落合GMは決定しているのか?個人的にはその査定に大きな疑問に感じています。

現在2015MLBの1.0WARは800万ドルに相当しているはずです。毎年どんどん1.0WARに相当する年俸のインフレが進んでいます。NPBとMLBの平均年俸はおおよそ4000万と5億ですが、NPBの1.0WARは5000万前後と考えて良いというセイバーメトリクスの記事を見ました。おそらく現実的にMLBと比較して考えても、1.0WARは5000~6000万前後に帰着することになりそうです。

WARの欠陥があることも十分にわかっていますが、それでもセイバーメトリクスで最重要視するのは客観的に理解している限り、やはりWARなのです。日本のブログ記事では 大島や平田のSB率や守備率、得点圏打率といった重箱の隅をつつくような指標を持ち出しては極めて恣意的な分析がなされており、そうした瑣末な指標が高いの低いのと言っては、大島や平田の年俸が妥当であるとか、ないとかされていました。はっきり言うならば彼らが持ち出している指標からして私はその記事に全く説得力を感じませんでした。話が枝葉に終始しているからです。やはり選手の総合的な能力を把握するにはSB率や守備率などもすべて込みこみのWARで評価せざる得ない。

そこで中立的な立場から私は2014の大島と平田のWARを調べました。どうやら大島のWARは4.0前後であり、平田は2.5前後であることがわかってきました。セリーグでも野手において5~10位に相当するのが大島であり平田ということなりそうです。日本ハムにはBOSという日本においては最先端のセイバーメトリクスに基づくオペレーションシステムが存在していますが、この中日には落合の極めてアナログな匙加減に基づく査定が行われているようです。チーム事情もあり大島のWAR4.0だから2億が妥当だと単純に言っているのでもないですが、さすがに低すぎる。現状大島が7000万であるということは、同じWAR4.0で4億近くもらっている日本人選手も他にいるということです。

将来のチームの財産となるベテラン生え抜きであった井端やドラフトで上位で指名した吉川の首もばっさり切りました。落合GMがコストカットの手法を多用し、この<アナログケチケチ路線>を突っ走る限り、選手が中日という球団をどんどん回避してゆくようになり、長期的にはおそらく中日は下降トレンドへ入ることに必ずなるでしょう。

平田や大島の査定を冷静に眺めても、落合GMはほんとうに「マネーボール」という本を読解したのか?大いに疑問です。

日本ハムのBOSというセイバーメトリクスに基づいたオペレーションシステムはその点、落合のアナログ感覚よりも格段に優れた戦略性を有しています。


大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

当ブログのポリシー

「これは現代に繰り広げられる壮麗なサーガであり、神話という文脈の中で大谷翔平という選手を捉えなければ、その実相は決してわからない。」

写真は古代ギリシャの神殿。