大谷レベルのファーストボールを投げる投手は3Aにゴロゴロいる

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09 /04 2015
という意見を聞いたことは一度はあるのではないでしょうか?


彼らが何を根拠にしてそう言っているのかは不明ですが、実際に数字を調べるとスターターにおいて大谷レベルのベロシティを有する投手はメジャーでも数人しかいません。それはpitchF/Xで調べれば明らかです。例えば昨年2014年において、投球回数をクリアして100mphを越えたことのあるスターターは KCのベンチェラとNYYに入ったネイサン・イオバルディのみ。ちなみに2014大谷の平均が95mphですから、メジャー全体のスターターの中も平均球速でも全体の第4位となっています。

同様にオコエレベルのスピードを持った外野選手ならMLBにゴロゴロいるという意見もあります。そこでストップウォッチでオコエが甲子園3塁打の到達時間を調べました。オコエ3塁打時10.77秒。MIAのゴードンがインサイドパークホームランの3塁に到達していた時間、10.55秒。ゴードンは3塁到達においては駆け抜けていたわけでありオコエは3塁到達時は体が止まっています、当然駆け抜ける方が速く、更にはバッターボックスも左と右で違うこともあり、スピード自体は互角と見なすことは十分可能です。イチローで10.91秒でした、オコエレベルの3塁到達時に11秒を軽く切る選手はメジャーでも全体の5パーセントはいないでしょう。オコエレベルのスピードを持った選手がMLBにゴロゴロなどいないことが数字からもはっきりとわかります。川崎や青木レベルではおそらく11秒の壁は越えられないと考えています。


2014に限っては2014大谷のように100mphを何度も越えてくるスターターはメジャーでたった一人ベンチェラのみでした。大谷は二刀流であり まだ体も出来上がっていない。一本に絞れば、まだベロシティが上昇する余地は十分にあります。数字を何よりの根拠にすべきです。もっともいくら速くてもMLBでは、切れや制球 変化球とのコンビネーションがないと2014イオバルディのようにERA4.37ということになります。


では なぜ上原がメジャーのクローザーでありながら、あのベロシティのファーストボールでも打たれないのか?


140kmそこそこのクローザーなど常識的にはありえません。それはコマンドの能力もさることながら、もう一つの要因に4シームのベロシティは遅くても、縦方向の浮き上がりがメジャー最高レベルのものであり、ふつうの投手よりも3インチ分高く浮き上がることがセイバー的にも明らかになっています。



<3インチという数字は何を意味するか?>



ちょうどボールの直径を意味しています。一個分 ふつうの投手に比べて縦方向に伸びるのが上原の4シームです。大谷はボールは回転数が少ないので、空振りがやや取れにくい。質的にボールがまだまだ浮き上がらない。4シームの質を決するものに3つあります。 すなわちベロシティ コマンド トルク、以上3点です。この3つの要素がそれなりのバランスで揃わないとメジャーでもなかなか抑えることは 難しい。


結論としては、大谷レベルのファーストボールが3Aでもゴロゴロいるなら、時間と金をかけてわざわざ日本にランディ・ジョンソンが来たりはしないと考えるのが常識的です。大谷を上回るベロシティを有するMLBのスターターはほんの数人です。

最後に

私はこのブログを立ち上げた直接的な理由はビル・べックの偉大さを周知させるためと言っても過言ではありません。よかったらぜひ一読頂けたら幸いです。

「メジャー通必須の知識 MLB史に聳え立つ巨人ビル・ベックを知っているか」


大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

当ブログのポリシー

「これは現代に繰り広げられる壮麗なサーガであり、神話という文脈の中で大谷翔平という選手を捉えなければ、その実相は決してわからない。」

写真は古代ギリシャの神殿。