シカゴの風はカブスをフォローした CHCがNLCSへ進出

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10 /14 2015

HRが乱れ飛んだCHCとSTLの戦いであった。リグリーフィールドは風の向きによってヒッターズパークにもなればピッチャーズパークにもなるという球場。今回は長打力がCHCよりもかなり劣るリーグ平均以下のHR数であるSTLであったために、風はカブスをフォローする形でリグリーフィールドをヒッターズパーク化とし、その影響もあってかNLDSに決着をつけました。HR数ではSTLを圧倒。しかしワールドシリーズでもしも相手がHOUやTORといったAL屈指の長打力を誇るチームが相手の場合、シカゴの風が今回と同じように打者有利に吹けばCHCの勝利にとってはアゲンストになる可能性が極めて高いということです。戦いにおいて地の利は大事な要素であり、リグリーに吹く風も戦いに一定の影響を与えそうです。 今日のフォローの風は明日のアゲイストの風ともなる。


ところでキーマンとして挙げたSTLモリーナは体調が万全ではなく打撃も絶不調であり、怪我で最後の試合は欠場しましたが、もう一人のキーマンとして挙げたCHCシュワーバーは好調を維持していました。今日の試合結果はモリーナが欠場という時点で、ひょっとするとある意味半ば勝負は決まっていたようなものだったのかもしれません。再三繰り返して恐縮ですが、CHCのシュワーバーやHOUのラスムスのような、ワイルドカードから勝ち上がってきたチームにはそれぞれ、爆発的な力を発揮するラッキーマンが存在します。こうした無双化した選手を打線の中軸から前の打順に出して、かつ当たっている選手を集中して並べることが短期決戦では重要になってきます。特に短期決戦で戦力は集中させるべきであり、分散は禁物です。HOUで言えばコレアとラスムスという並びはベストでしょうし、ソレアーとシュワーバーもできれば分散させずに並べた方がより得点力が増すはずですが、あるいは打線の構成上難しければ、短期決戦でキーを握る5番シュワーバーでもいいかもしれません。

短期決戦では非常に期間が短いために、ラッキーマンとアンラッキーマンが明確に分かれます。ペナントであれば例えばイチロールーレットとイエリッチルーレットでも話をしたように(下記に詳細はupしています)、確率論で長期においてはより高いパフォーマンスを発揮すると思われるイエリッチを起用することが是となりますが、ある短期的な10戦を切り取った時、その期間においてイチローが打率290、イエリッチが打率180であり、そしてそれがちょうとプレーオフの期間であったなら名将であれば現状の実力は括弧に入れておいて、不調のイエリッチよりも好調のイチローを先発で使うということは十分にあります。

つまり、ぺナントでは目先の数字に惑わされずにイエリッチを起用することが戦略的にも極めて理に適っていたのが、短期決戦とはラルーサが言うようにギャンブルの要素が必然強くなるために、実力はたとえ劣っていても、期間限定で当たっているイチローを敢えて起用することが是ということがある。それは野手の起用のみならず、投手の起用いわゆる継投から、盗塁や犠打を含めた戦術面など、ペナントと短期決戦では抑えておくべきセオリーが自ずから180度違うことがあります。短期決戦であるからこそ、目先の一点を取るために手堅い作戦を採用しつつも時に、ギャンブルによって奇襲を仕掛けるというこの絶妙なバランスこそが、指揮官の采配求められます。短期決戦のキーワードは手堅さとギャンブルです。


ちなみに先日「イチローとイエリッチのルーレット」という記事を下書きで保存していたと思っていたものがupされていたもので、慌てて下げた記事です。イチローがMIAと契約を結ぶ直前にupしていた記事です。再掲します。

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「イチローとイエリッチのルーレット」

2015序盤イチローの打率が300近い状態の時、イエリッチの打率は100台に低迷していました。なぜイチローを使わないのだ?という意見も多少が日本でありましたね。この時ルーレットの例え話を私はしました。ルーレットには円周に100等分する目盛りがついており、イチロールーレットは0~24のパイ部分が赤く塗られているのに対して、イエリッチルーレットには0~28のパイ部分が赤く塗られている。残りはすべて白です。

ランダムにルーレットを回し続けると、最初はイチロールーレットの方が最終的に赤い部分に止まる確率が高く、なぜかイエリッチルーレットを回しても白に止まることが多かった。しかし試行回数をどんどん増やしてゆくと、イチロールーレットの針はやがて白の部分に多く止まるようになり、最終的にイエリッチルーレットは赤い部分に針が止まった確率302であった。そしてイチロールーレットの赤い部分に針が止まった確率229であった。

BABIPを見るとイエリッチはやや出来過ぎであり(371)、イチローはやや不運(257)ということはあります。イチロールーレットは0~24のパイ部分が赤く塗られているのに対して、イエリッチルーレットには0~28のパイ部分が赤く塗られているという仮説はそう間違ったものでもないのではないかと考えてはいます。

イチローが打てないのは、試合に出せてもらっていないからだという個人的にも好きな田口のポジティブ解説があります。しかし試合に出れば出るほど、打率が下がってゆくことはイチロールーレットの宿命ではなかったのか、と客観的に考えている人も少なからずいるはずです。実際イチローが出場し続けていたら打率は230を維持できたのか?それとも250を超えたのか?あるいは私が帰納的に予測した240へ収束したのか?それは神のみぞ知るところではあります。

かつてのイチロールーレットは0~33の目盛りまで赤いパイでした。故に打率がシーズン途中で290であれば、試合に出れば出るほど打率は基本上がっていきました。

2015 WAR-0.7 イチロー 

平均的なマイナーレベルの選手が只今メジャーへ上がってきた時、WARは0.0に設定されています。戦力として評価を期待するのは客観的に見る限りまずありえません。ただイチローにはMLBがショービジネスである以上、戦力として以外の4256というファンを球場に向かわせる大きな武器がある。あるいは守備や走塁という限定された武器もまだ残されている。

イチローと契約を結ぶチームがあることを日本人としては期待したい。


大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

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「これは現代に繰り広げられる壮麗なサーガであり、神話という文脈の中で大谷翔平という選手を捉えなければ、その実相は決してわからない。」

写真は古代ギリシャの神殿。