ドジャースはプイーグ放出をすべきである

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07 /28 2015

フリードマンがプイーグ放出に決断するのかどうか?


結論からすると、ワールドシリーズで勝利することを戦略的なターゲットにする以上、チームの和を乱すプイーグ放出へ決断する可能性が極めて高いのではないかと考えます。マラソンモードのペナントであればチームの総合的な戦力があれば、多少チームがバラバラの方向を向いていても勝ち抜くことができますが、短期決戦とは短距離走でもあり、ここ一番といういざという時にどれだけ力を集約して、一致団結して勝負に臨めるのかというケミストリーが特に短期決戦では大事になってきます。ワールドシリーズにおいてSFのベンチでは自然と選手がペンスを中心として円となった姿が個人的には非常に印象的です。この心理的な要素を孫子は<人の和>という言葉で表現し、真の戦略家は言うまでもなく極めて重要なものとして捉えます。


「9=8」というTシャツを着せて TB元監督マドンも、スモールベースボール出身の監督らしく極めて<人の和>を大事にし、それを乱したアップトンに対して断固とした処置をしていましたが、この点については元TBのGMフリードマンも方針としては全く同一であったと考えていいでしょう。



それが証拠にLAD着任してフリードマンが最初に手をつけたのが、ケミストリー改善のためにケンプとハンリーの放出でした。特に生え抜きのMVPケンプの放出は実に大胆不敵な決断でした。同時にCHCに監督として着任したマドンが記者会見で開口一番何を言ったのか、覚えているでしょうか?チームの団結の重要性を説いたはずです。孫子の言う<人の和>をフリードマンもマドンも間違いなく大事としています。セイバーメトリシャンではあるが、数値化できないケミストリーの部分、精神的にチームに与える影響力も十二分に考えてチーム作りをすすめている点にこそ、フリードマンの非凡な点があります。


BOSのチェリントンもかつてはケミストリーを非常に重視し2013年にはいきなりの大成果を上げたGMでしたが、(2013BOSはチーム全員でディナーを取ることもあったくらい非常に結束が強かったというエピソードを聞いたこともあります)しかしそのケミストリー重視であったチェリントンがなぜか気が付くと2015に問題児のハンリーを獲得し、決してSFでチームメイトと上手くいっていなかったと言われるサンドバルを獲得し、サンドバルの低成績はもとより試合中にSNSでいいねをするという事件まで起こすという、プロ意識の決定的な欠如が問題となりました。例えばイチローが試合中にSNS?まずあり得ないですよね。精神的にサンドバルは大きな問題がある。


オールドスクールのトーリは、ボンズについてどれだけ力を持っていようがケミストリーを乱す選手など必要ないときっぱり明言していました。そしてその直感はおそらく正しい。


セイバーメトリクスの役割のひとつは、団体競技にあって個々の選手の価値を過大でも過小でもなく、刳り貫いて統計的に明らかにしてゆくというものですが、それがある一定の成果を収めるとベクトルの方向が逆転して、個々の選手がチームにどう影響を与えるのか?という課題が必ず取り出されてくるようになります。セイバーメトリクスとは線形の科学であるのに対して、個々の選手がチームにどう影響を与えるか?というテーマは一般に複雑系と言われるものであり、これは非線形の科学です。線形が流行して振り子がある程度、振り切れると必ず慣性の法則によって非線形の方向へ時代は流れていきます。


ポスト・セイバーメトリクスのひとつとしてチームケミストリーの問題に必ずフォーカスされる時代がやって来る、そんなことを5年前に書いたこともあります。歴史の法則をベースに戦略や戦術を研究してきた限り、プイーグ放出はLADにとってトータルとしては正しいのではないか?なぜなら他の誰が代わりに入ってきたとしても、基本的にLADのケミストリーは劇的に上がるからです。そして大事な点はプイーグの戦力的な代わりは金を積めば他から獲得することも可能だという点です。


短期決戦を睨んで、守備力の強化をするべくゴードンも放出しました。戦略的な意図は十二分にわかります。結果的にゴードンのDRSはメジャーで最高レベルに跳ね上がったところを見るにトータルで見た時おそらくこのトレードは失敗であったと判定される可能性大です。しかしそれは結果論であって、フリードマンがLADの舵を握りどこへ向かおうとしているのか?そのチャートは確かなものです。



プイーグ放出ありだと考えます。 交換チームがあるといいのですが・・・結果は如何に

とは言ってもあくまで戦力を整えることが第一であり、ケミストリーが二義的なものではあることは否めません。そういう意味でLADは今次のステージへ上がろうとしている段階にあると言っていいです。いよいよWS制覇への仕上げの段階に入りつつあるのかもしれません。カーショウも短期決戦で貴重な失敗の経験も何度も積みました。あれだけの投手だけに同じことを何度も繰り返すとも思えません。

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私はこのブログを立ち上げた直接的な理由はビル・べックの偉大さを周知させるためと言っても過言ではありません。よかったらぜひ一読頂けたら幸いです。

「メジャー通必須の知識 MLB史に聳え立つ巨人ビル・ベックを知っているか」


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日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

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写真は古代ギリシャの神殿。