2017年、大谷翔平の移籍先としてパドレスが最有力な理由

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12 /26 2016

ご存知のように日本ハムはサンディエゴ・パドレスのシニアアドバイザーのランディ・スミスとGM付シニアアドバイザー兼メジャーリーグスカウトディレクターとして契約しました。インターンとしてパドレス入りした斉藤隆がサンディエゴのキャンプ地でもあるアリゾナ州ピオリアで開催した日本ハムの春季キャンプの面倒見たように、2008年から日本ハムとパドレスは業務提携している。

現在パドレスのグリーン監督も日本ハム在籍したことがあり、パドレスのアドバイザーを務める野茂英雄の長男は日本ハムの通訳。金子打撃コーチはパドレスにコーチ留学。元日本ハムの中嶋聡氏をマイナーでのコーチ留学に招待されました。この他にも日本ハムとパドレスのフロントレベルでは激しい人材交流があります。

野茂英雄がパドレスのフロント入りした理由も、つまるところパドレスが日本から優秀な人材を積極的に獲得したいということに尽きます。それは高知県でもパドレスがトライアウトを行い、SBの松田がFAになった時もパドレスが積極的に動いてきたことからも明らかです。

現役時代にはサンディエゴに縁もゆかりもなかった野茂英雄と斎藤隆ですが、両氏が最も現役時代に輝きを放ったのは、いずれも最初に入団したドジャースです。どうやらサンディエゴのフロントに、元ドジャースのオーナーであったピーター・オマリー氏が2012年に参画して以降、大きくパドレスの日本戦略も変わったと見てよさそうです。ドジャースの人脈を伝って、野茂英雄と斎藤隆もパドレス入りをしたということになります。

かつて1965年からドジャースのオマリー親子に仕え、MLBのチームにフロント入りした初の日本人にアイク生原がいます。

ピーター・オマリー氏のパドレス参画に合わせて、ドジャースではアジア担当を務めていたアイク生原の娘婿であるエーシー興梠もパドレスに移籍し、元ドジャーススカウト部長のローガン・ホワイトも、パドレスのプロ担当スカウト部長に就任しました。エーシー興梠とローガン・ホワイトこの両氏が2012年にドジャース在籍時代、最後に獲得に動いたのが花巻東の大谷だったというわけです。そのドジャース行き寸前であった大谷を口説いたのが日本ハムと栗山英樹監督であったのはご存じのとおりです。

これまで当ブログでは、日本ハムの戦略性の高さ、特に新奇探索性が日本のプロ野球の歴史において際立っていると言ってきました。一方、メジャーの歴史において常にロジスティクスにおいて数々のフロンティアを切り開いてきたドジャースを極めて特異な存在として、度々フューチャーしてきました。新奇探索性とフロンティア、言葉は違っても意味するところは同じです。

例えばドジャースはニューヨークという大都会から飛行機時代が到来した1950年後半に思い切って、ロスへ本拠地を移動させました。この時のオーナーが、ピーター・オマリーの父ウォルター・オマリーであり、最初にアイク生原が仕えたオーナーでもあるわけです。同じように日本ハムも大都市・東京を後にして、北海道というフロンティアを切り開きました。いずれも大都会という巨大なマーケットを捨て遠方の未開の土地でチャレンジをしたわけです。

新たなものへチャレンジするというカルチャーは、日本ハムとドジャースに通じるものです。なぜ日本ハムとオマリー時代のドジャース・カルチャーを受け継ぐパドレスが最近特に親密な交流をしつつあるのかもようやく得心できました。大谷獲得に対して、インターナショナル・FAの25歳未満ルールもパドレスの追い風になっています。

結論

こうした全体の流れを俯瞰すると、パドレスが大谷獲得戦線においては他の球団より一歩も二歩もリードしていることは明らかである。

大谷が2017年のオフにどこに行くはもちろん決定していません。大谷自身が最終決定することは言わずもがなです。大谷が優勝の狙えるもっと人気のあるチームに希望するのかもしれない。しかし二刀流がメジャーでスムースにテイクオフするには、ナショナルリーグでDHもなく投手であっても確実にバッターボックスに立ち、投げない日は代打やインタリーグの時にはDHで出場もできる、極めて温暖な気候のサンディエゴも選択肢としてはありではないのか。「二刀流の調整」についてもメジャーのチームが一から試行錯誤するのではなく、何かあっても業務提携しているパドレスと日本ハムなら、人材も互いの組織に食い込んでいるために、様々な情報やアドバイスも他のチームよりかなり通りやすいのは十分に想定できます。

最後にオマリー氏が親日であるのもアイク生原さんの存在抜きには語れないことも一言付け加えておきます。

ドジャースのフロンティア性についての記事

「ジャッキー・ロビンソンからビーンGMまでロジスティクスの歴史  落合中日は日本ハム流広義のマネーボールに学べ」 

日本ハムの新奇探索性についての記事

なぜパリーグのレベルの方が高いのか? 小宮山や里崎の記事で満足できなかった人のために

大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

当ブログのポリシー

「これは現代に繰り広げられる壮麗なサーガであり、神話という文脈の中で大谷翔平という選手を捉えなければ、その実相は決してわからない。」

写真は古代ギリシャの神殿。