落合に日本ハムのGMは絶対に務まらない理由とは

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12 /22 2016
追記)なぜ 敢えて日本ハムというワードを出したのか それは物事を相対化させることによって今の中日の問題点の輪郭がよりクリアになってくるからです。チーム自体の戦略性にも相当の差があります。セリーグで最下位ということは事実上12球団で今最も弱いチームということになります。

落合GMをボロクソ言っていたのが辞めた途端、落合だけがわるいのではない、実は人情派である、選手、監督としては超一流であったという一般に見られる論調にも大きな疑問があります。オーナーに問題があるのはわかりますが、あくまで焦点をGMとしての能力へ絞り込むべきです。

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もしあるGMがメディアの向こうにいるファンともコミュニケーションを取らなければ、フィールドに立つ現場を指揮する監督ともコミュニケーションを取らないとしたら、ふつうはどう評価されるでしょうか。セイバーメトリクスについてもほぼ知らず、大幅なコストカットしたはいいが、成績4位→5位→6位真っ逆さまへ落とし、入場者数は減りスタンドの風景年々寂しくなり、ドラフトで獲得した選手もパっとせず未来に夢もあまりない。最もFAで移籍したくないチーム、あるいは最もドラフトで入団したくないチームというアンケートがあれば、真っ先に上がるチームへ導いたGM。それが落合GMということになります。もしこのようなGMがメジャーにいたとしたら、史上最低レベルと評価されるのは避けられません。

かつて日本ハムが最下位で2013年大バッシングされた時、栗山監督を当ブログでは擁護しました。

「ジャッキー・ロビンソンからビーンGMまでロジスティクスの歴史  落合中日は日本ハム流広義のマネーボールに学べ」 

しかしこの記事でも、落合GMについてはこれまでも一貫して書いてきたのですが、基本ネガティブにしか捉えることがどうしてもできませんでした。

「マネーボール」という本を中日の落合GMはほんとうに理解しているのか?

この記事では落合がGMである限り、中日の衰退トレンドは止められないだろうとも言いました。これは大多数の誰もが予知していたことでした。

例えば大谷二刀流については、これまでも一貫して書いてきたように決して単純に否定されるべきものではないと考えていました。しかし谷繁兼任監督については結果が出る前から大反対でした。なぜならば、選手の仕事は試合中、目先の一球一球に集中し視点をフォーカスし一点に<クローズアップ>しなければ優良なパフォーマンスをたたき出すことはできないのに対して、監督とは大局観によって物事を俯瞰することが仕事です。フィールド全体、143試合全体、控えも含めてベンチ全体、大所高所から視点を<ロングショット>に保たなければ仕事はできない。

ふつうの人間がクローズアップとロングショットを同時にこなすことは果たしてできるのか。

それに対して二刀流は、野手の日と投手の日とスケジュールが完全に分かれているために能力さえあればこなすことは可能です。リアル二刀流の日であっても、甲子園球児やセリーグの投手がふだんからやっています。監督を兼任するということはクローズアップとロングショットを同時にこなすことですが、チーム全体のパフォーマンスを上げるには単純に監督と選手を分業させることが最善であり、兼任監督をさせる利益はコストカット以外にはっきり言って全く見当たりません。

こうした兼任監督というアイデアを実行するセンスが、落合GMの能力を端的に示しています

落合GMだけのせいではない。

たしかにそれはそうです。しかしその責任は極めて大きく、落合GMの功と罪を日本ハムを注意深くウォッチしてきた第三者として総合判断した場合、あまりにも罪が大きすぎる。監督としては一流でも、GMとしての能力は見るべきものはなかった。まず落合GMは俺流でありそもそもセイバーメトリクスを理解していません。現場とフロントが絶えずセイバーメトリクスを基礎にしたBOSというツールを通して情報を一元化しそれを共有しながら、ベクトルを一にしてチーム全体で戦略を推進させてゆくところに日本ハムの強さがあります。

落合GMがやってきたことはフロントと現場の分断であり、フィールドとスタンドの分断に他なりません。一つに集約しなければならないものを分断し、本来、分業しなければならないものを兼任させた。落合GMの能力がそこにはっきりと表現されています。

日本ハムのGMは戦略家でなければ絶対に務まりません。

結論

戦略の最も肝要なポイントは、全体のベクトルを一つに集約することである。組織を分断する者がトップに立つとき、チームは必ず衰退する。巷に溢れている落合同情論にくみするつもりは毛頭ありません。

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大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

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写真は古代ギリシャの神殿。