日本ハム2連敗にシンクロする 1958年の日本シリーズ
未分類「首の皮一枚残った」
この三原脩の言葉は1958年の日本シリーズ3連敗直後に生まれたものであり、以後野球というジャンルを超えて人口に膾炙することになります。その3連敗から奇跡の4連勝で日本一。「神様 仏様 稲尾様」というお馴染みの言葉もこのシリーズが生まれたことは多くのプロ野球ファンにもすっかりお馴染みなはずです。
今よりも年間試合数が13試合も少ない中、11.0ゲーム差を逆転しての優勝ですっかり達成感を得ていた西鉄にとってレギュラーシーズンで精根尽き果たし、日本シリーズは余興のようなものであったと独白するのは、他でもない三原脩でした。黄金期を形成しつつあった昨年日本一のソフトバンクを倒すことをターゲットにひたらすら戦ってきた日本ハムにとっても、11.5ゲーム差を逆転してのリーグ優勝に一種の達成感のようなものがあったと言ったらウソになるだろうか。
こちらから敵である広島に戦いを挑むというよりも、奇襲を仕掛けられすっかり受け身に回り、慌てふためき日本ハムのミスに乗じて広島によって一気加勢に攻められたというパターンで過去2試合は終わりました。西鉄には稲尾がいたために奇跡の4連勝で、1958年のシリーズを終えることができました。その稲尾に相当するのが大谷翔平ですが、逆襲するとしたらキーマンはやはり大谷ということになる。
率直に言いますと、ソフトバンクとの天王山の戦いに対する応援の熱のようなものが個人的にはなく、広島との日本シリーズの応援に対して、どこかしらけている自分がいます。パリーグでリーグ優勝したという価値がそれだけ2016の場合、大きかったということなのかもしれません。