9回表 大谷の平均球速は164.0km!CS一戦目スターター時は158.4km

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10 /17 2016

タイトルの件については 記事の後半にて。

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繰り返し、栗山監督の采配は基本的に魔術師・三原脩の文脈の中ですべて捉えられるべきであると言ってきました。ここを抑えない限り解説者・和田のように常に栗山采配を見誤ることになります。

5回裏、1死23塁。一打勝ち越しの場面。バントの名手中島に3塁には走力のある陽がおり、スクイズのすべき条件は揃っていました。解説者和田はスクイズをまずないと否定していましたが、日本ハムのファンの方ならスクイズを仕掛けてくると思ったのではないでしょうか。三原脩は自らの原点を、まだプロ野球がなかった頃の早慶戦、敵の隙をついたホームスティールにあると明言しています。奇襲にこそ三原脩の本質がある。その三原脩に心服している栗山監督のことです。仕掛けないと油断した時にこそ、奇襲を仕掛ける。それが栗山野球というものです。

またプロ野球選手の理想的な最高の選手として三原脩は真っ先に長嶋茂雄を挙げたように、「魅せる」ということに至上の価値を置いていました。9回クローザーとして大谷投入という、栗山監督は球場に足を運んでくれたファンの予想を超えるサプライズを演出してくれました。こうしたサプライズを世阿弥という超一級のプロデュ―サーは「珍しきが花」と言いましたが、「魅せて勝つ」を可能とするところにプロ野球の監督、栗山マジックの真骨頂があります。

ちなみに解説者和田の常識ではスクイズだけでなくクローザーとして大谷投入も完全な想定外であったようです。そうした解説者の常識を超える采配をこれまでも何度となくしてきた栗山監督であるからこそ、大谷二刀流というアイデアも生まれたということなのかもしれません。もともとかくいう大谷自身が、プロではピッチャーかバッターか、どちらか一本に絞るという選択肢しかないと思い込んでいたと、入団記者会見ではっきり言っています。そこへ栗山監督から二刀流という常識破りのアイデアを示されて、日本ハムへ入団した経緯はご存知の通りです。

他の監督なら二刀流などまずやらせてもらえないと言われることもあります。正しくは、やるやらない以前に選択肢そのものに二刀流はなく、4年前に二刀流というインスピレーションが降りてきたのは栗山英樹ただ一人だけだったということです。もともと栗山監督以外には大谷自身も含めて野球界の選択肢の中には常識通りピッチャーか、バッターかの二通りしかなかったと言えます。

そこへ第三の選択肢があることを栗山監督は示しました。そしてこの二刀流というインスピレーションを栗山監督に与えたアイデアの源泉こそ、他ならぬ三原脩であったことは繰り返し強調して述べてきました。この三原脩まで遡らなければ、二刀流の本質にはたどり着くこともできません。少なくとも栗山監督はこの地上を去った<三原脩>に見守られていると固くそう信じました。二刀流が単なる思い付きレベルであれば、あれだけのバッシングに栗山監督が耐え抜けるはずもありません。二刀流を実現するにあたって野球の神様から下された一種の使命観のようなものさえ、栗山監督にはきっとあったはずです。

日本プロ野球の繁栄を真に願う存在を<野球の神>と言います。

もし<野球の神>がこの地上に姿を現したならば、バッターバックスに立てばOPS1.004と松井秀喜となり、マウンドに上がればFIP2.14とダルビッシュ有になる。それが2016の大谷翔平であり、大谷二刀流にはこの世ならざる神からの力が働いているとオカルトチックに見なす方が、むしろ視界はよりクリアなものとなる。

タイトルの件になりますがCS初戦のファーストボールの平均が158.4km。メジャーのスターターで98.3マイルの平均で一試合、投げきれる投手は、データを見る限りメジャーではシンダーガードただ一人のみ。そしてクローザー大谷の平均球速は164kmジャスト。メジャーでこの平均球速をたたき出せるクローザーはわずかにチャップマンただ一人のみとなっています。

最後に改めて、栗山監督にはよくぞ100%とないと言い切った大谷翔平を説得し日本ハムへ入団させてくれたと、一プロ野球ファンとして感謝の意を述べたいと思います。

大谷翔平には<野球の神>が入っている。ゆえに、大谷翔平の一挙手一投足が次の瞬間、プロ野球の歴史そのものへと変わってゆく。


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大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

当ブログのポリシー

「これは現代に繰り広げられる壮麗なサーガであり、神話という文脈の中で大谷翔平という選手を捉えなければ、その実相は決してわからない。」

写真は古代ギリシャの神殿。