中日の閉鎖された暗さ 日本ハムに真の明るさをもたらした男は誰か?

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08 /18 2016
日本ハムというチームカラーの特徴はとにかく明るいという点にある。選手も若さがありキビキビとしており、フロントにも明快な一貫性をもった戦略を持ち、常に新しいアイデアを取り入れチャレンジする姿勢こそが尊重される組織風土を持っている。

その逆が中日なのではないかという気がする。基本的に情報を統制し一切マスコミに漏らさないという姿勢を落合中日は堅持してきた。落合中日の教科書にしたのは以前にも話したように、管理野球で黄金期を築いた西武ライオンズであった。だからこそ数多くの西武OBをコーチとして招へいし、堅実なスモールベースボールを展開しそれが見事に実を結んだと言ってもいい。

問題はその西武式の管理・統制というあり方が少々行き過ぎたのが、WBC中日ボイコット事件であったのではないか。中日のチーム至上主義からすれば、全日本へ選手を派遣しないことは是となるが、多くの野球ファンは日本のプロ野球全体が一致団結してWBCのフラッグを奪取してほしいと願っていた。中日もプロ野球の一球団である以上、ファンが夢を描く全日本に積極的に協力するのが筋であると当ブログでは考えている。プロ野球とはどこまでいっても興行であり、一チームの勝利よりももっと遥かに大事なものがある。

レギュラーメンバーの不動性にも表現されていたように、落合中日は保守的であり情報という意味では閉鎖系であり、WBCでも出場したい選手の自由を認めなかったように管理統制がきついチームではあった。それは最良のストロングポイントでもあったと同時に、ウィークポイントともなってしまう。ベテラン中心のチームが強い時ならばストロングポイントとして機能していても、チームが弱体化した時、上手にテイクオフし再建するには日本ハムのような若手が伸び伸びとできるような、失敗をもある程度許容する解放された明るい空気感が必要とされているのではないだろうか。これが落合中日には欠如している。

日本ハムの稲葉がインタビューでこう答えている。

「新庄さんには、僕になかったものを与えてもらいました。視野を広げてくれたというか……それまでの僕は、常に野球のこと、試合のことしか視界に入っていなかった。ただ、新庄さんの真似をしてファンに手を振った時、スタンドの風景が目に飛び込んできたんです。そうやってファンと接する瞬間は野球を忘れられました。野球のプレーとファンサービス。その切り替えができるようになりました」

野村IDで真面目一本でやってきた稲葉にとって日本ハムで、新庄が野球における視野を大きく広げてくれた。三原脩は言います。

「監督はスタンドとも勝負する」

落合のようにスタンドは関係ないフィールドだけに視野を限定させて戦うのか、それとも三原脩のようにフィールドとスタンドすべてを見渡して、指揮するのか。どちらにより大きな視野の広がりがあるかは言うまでもない。

歴史をフェアーに俯瞰していった時、日本ハムをここまで明るいチームへと変貌させた人物こそ、まさしく稲葉が言うように新庄剛であり、新庄剛が示したファンサービスの本質や野球そのものを楽しんでしまう無縫の明るさが与えた影響力は、日本ハムの歴史において大きな転換点となった特筆すべき出来事であったと言ってもいいのではないだろうか。日本ハムというチームからは明るい光が解放されているイメージがある。新庄剛の表現した明るさは時代を超えて、チームカラーにまで昇華し、その感化力は圧倒的ですらある。

96年の長嶋巨人11.5ゲーム差からのメイクミラクルに2016年の日本ハムの姿をタブらせる方が非常に多いようですが、58年強豪で知られた南海に11.0ゲーム差をつけられ、V絶望の中からドラマを演じてみせた西鉄の三原脩監督こそが栗山監督の念頭にはある。

風を起こしドラマの主人公となってしまう監督が、歴史上には何人かいます。風雲児と言ってもいい。その一人が仰木彬という三原脩直弟子でもあった監督です。極めてドラマティックなシーンの中心に仰木彬監督はいました。88年ロッテとのダブルヘッダー延長時間切れや89年西武とのダブルヘッダー逆転優勝などは球史のbestgame10に残っています。

不可能をも可能にする風が果たして2016日本ハムに吹くだろうか。

栗山監督の様子を今天界から、三原脩が見守っているならば風は必ず吹く。


大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

当ブログのポリシー

「これは現代に繰り広げられる壮麗なサーガであり、神話という文脈の中で大谷翔平という選手を捉えなければ、その実相は決してわからない。」

写真は古代ギリシャの神殿。