ヤンキースに待望のデュオ誕生か baby bombers の衝撃デビュー

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08 /14 2016
次なる注目ポイントとして挙げていたのがタシェアラとAロッドの処遇でした。実質的にAロッドをDFAとした決断は全く正しく、今日の試合においてもタシェアラもスタメン落ちとなり、代わってスタメンに名を連ねたのがプロスペクトのジャッジとオースティンであり、メジャー初打席において2者連続ホームランを放つというド派手なデビューを飾りました。今後は一気にタシェアラの出番も減ってくることは容易に想像できます。

次なるポイントはハル・スタインブレナーにとっては最大の懸案事項と考えていた贅沢税が一度リセットされた時、どこまでアクセルを踏み込んでFAの補強をするのかになります。戦力の逐次投入という愚を普通に繰り返してきた人でしたが、守りにおいてAロッドを外したという正しい決断を、攻めにおいてもどこまで徹底できるかがヤンキースの命運を握る大きなキーとなりそうです。

惜しむらくはサンチェスや新たなる希望のデュオ、ジャッジとオースティンに対して、ヤンキースの古き良き王者として伝統を生の言葉で伝えることのできるカノを放出してしまった損失の大きさです。カノがメジャーデビューした際に、カノを善導したのは、ジーターやポサダ・バーニーなどの生え抜きや、FAで獲得したAロッドやシェフィールドといった豪華スター軍団による空気感そのものでした。時には言葉でもさまざまな有益なアドバイスがカノへ送られたことは想像に難くありません。勝者として王者としてどうふるまうのが正しいのか。それが有形無形のカノの貴重な財産となり、SEAの若きメンバーを引っ張ってゆくリーダーシップの源泉となっています。

後藤新平という大政治家の有名な言葉があります。

「金を残すは下、事業を残すは中、人を残すが上」。

この言葉を用いながらチームつくりにおいて最も大事なものとはせんじ詰めれば<人>であると三原修は喝破します。

根拠がセイバーメトリクスに基づくような客観性のある物差しならともかく、リーグにおいても有数のWARを誇った主力の平田や大島へのサラリーをイチャモンレベルの理由で出し渋り、平気で生え抜きのベテラン井端の首を実質的に切り、新人への見切りも異様に早かったコストカットマシンと化した落合中日。たしかに金を残ったかもしれないが、人心はすっかり離れており、このようなことを続けていればかつての強豪だった中日も確実に衰退するという記事も書きました。金は残るが人は残らない中日に明るい未来はない。これくらいのことは巷のコメントにも溢れており、少しでも関心のある人なら誰にでもわかったことです。

カノ放出やコストカット中日落合からもわかるように、戦略においては経済合理性よりももっと大事にしなければならないものがある。

開幕して2か月、メッツのマッツが快走して7勝1敗、最多勝はマッツものだと最初からわかっていたという書き込みを見たことがあります。現在マッツは8勝8敗です。開幕して10試合、コーリー・シーガーのOPSは600台前半、化けの皮がはがれたという書き込みもみたことがあります。現在地区優勝すればシーガーはMVPの最有力候補の一人であると伝えられています。トラウトとハーパーは10試合時点でOPSにして400前後の大きな差はあり、両者の実力にはとてつもなく大きな開きが出てしまったとか、7月上旬カーショウ離脱でLAD完全終了でもいいです。

つまり目先の結果によって如何に多くの人には強烈なバイアスがかかってしまうか、という具体例についてお話しています。同じ轍を踏むつもりもなく、今回のデュオ連続ホームランについても、その強烈なインパクトだけに視野を限定するつもりはありません。より大きな歴史的な見地や戦略的な観点から眺めた時、ヤンキースの王者としての伝統を継承すべき人材であったカノ放出に見られるような、実に様々なるミスをこれまでハル・スタインブレナーは数多く犯してきたという指摘はこれからも改めてきっちりとしていきます。

同時にAロッドを切るという決断は正しいものだっただけにオール・オア・ナッシングに陥ることなく、戦いのセオリーに合致しているのかどうかという観点から、是是非非でこれからもヤンキースをウォッチしてゆくつもりです。デュオが連続HRを放った、だからファイアーセールに至った経緯も含めてすべて正しいという表層的でもあり単純な結論からは限りなく理性的に距離を取っていきます。目先に視野を限定させることなく本当の意味で大局的な見地とはいったい何か、これからも当ブログとしての探求は続きます。

伝統とは人を介してのみ、時代を超えて伝わってゆくものである。いったい誰がヤンキースの伝統を後世へ伝えてゆくのだろうか。


大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

当ブログのポリシー

「これは現代に繰り広げられる壮麗なサーガであり、神話という文脈の中で大谷翔平という選手を捉えなければ、その実相は決してわからない。」

写真は古代ギリシャの神殿。