ついにアンドリュー・ミラーを放出 ヤンキース再建期へ本格化

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08 /01 2016
一報を聞いた最初の印象は、思わずニヤリとしつつ、ついにはっきりとした方針をヤンキースは打ち出したのかということでした。インディアンス最高プロスペクトのフレイジャーら4人を獲得。細かい情報については当ブログの関心のあるところではありませんので他に譲ります。

「ヤンキースは今こそ売り手へ転じるべきである」

でも書きました。当ブログでは既述のようにヤンキースが近年取るべき戦略を完全に間違えており、チームをここまで弱体化させた以上、思い切った再建期へ移行するしかないという考えでした。その再建期へ切り替えるのにブレーキをかけていたのがハル・スタインブレナーであるという情報もありましたが、情勢が変わりようやく第一歩を踏み出したということなのかもしれません。

かくなる上は、思い切った完全なる方向転換が求められます。特に当ブログが注目しているのはAロッドとタシェアラの処遇です。OPS600前後、WARが-1.0前後とLADからDFAされたクロフォード並みの成績です。3Aの選手を今、MLBへ上げても平均としてWAR0.0は期待できるわけですから、この二人はチームにとって戦力として負の影響を与えているにとどまらず、将来のヤンキースを担うであろう新人が入るべきロースターの枠まで塞いでいるという二重の負の影響を与える形になっています。今回のトレードで再建期へと歩を進めた以上、MLBのレベルでもっと若手を育てるべく多くのチャンスを与えるべきであり、ミラー放出が将来を見据えた戦略的な動きであるというなら現状の打撃成績である限りAロッドとタシェアラが試合に出場させる意味は基本的にほぼないと考えるのが道理となります。

Aロッドが700号を打とうが殿堂入りの可能性は限りなくゼロであり、イチローの3000本にはあれだけ盛り上がっている一方、3000本よりも更に希少性の高い史上4人目というAロッド700本まで残り4本に迫っているにもかかわらず、特別に大きな盛り上がりもないことからも多数のMLBファンはすっかりしらけているのではないでしょうか。歴史的なトピックでありふつうならばもっと大騒ぎになっているはずの大記録です。

LADのフリードマンが4000万ドルをドブに捨てる覚悟でクロフォードをDFAしたように、結論からすれば再建期へ大きく舵を切った以上サンクコストと割り切ってAロッドとタシェアラもDFAにし、(今二人をDFAにしても被害額は3500万ドル程度か)新人を上げて将来を見据えた戦略的動きをすべきであると考えます。辛坊強さと同時に実践の場がどうしても新人を育てるのには必要です。そして金銭に対するコスト感覚よりも時間に対するコスト感覚が強い戦略的な思考の持ち主なら、フリードマンのような動きに必ずなります。しかし金銭に対するコスト感覚がより強い人物、つまり本質がケチというだけならサンクコストとしてDFAした選手へ払われるサラリーを割り切ることはまずできません。

「戦略とは勝利の生産性を高めるための時間を支配する技術である」とも言いました。

フリードマンの時間に対するコスト感覚に当ブログは極めて非凡なものを感じています。同時にハル・スタインブレナーの金銭に対するコスト感覚には、単なるセコさしかこれまでは見出すことはできません。ハーパーを獲得した本当の勝負と考えている2019年には確実にいない、WAR0.0をも大きく割っているAロッドとタシェアラをどれだけ早い時期に切れるかどうか、ここが戦略家としての器量がはっきりと見えてくるひとつのポイントとなります。サンクコストと割り切って二人を早い時期にDFAにできたらこれまでのハル・スタインブレナーの行動原理とは明らかに一線を画するものとなりそうです。

MLBという戦いの場でもその人物の<時間に対するコスト感覚>について当ブログでは常に焦点を当てています。なぜなら<時間に対するコスト感覚>にこそ、もっともその人物の戦略性が端的に表現されてしまうからに他なりません。


「場所を取り戻すことはできるが、時間は決して取り戻すことができない」  

 
ナポレオン・ボナパルト


大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

当ブログのポリシー

「これは現代に繰り広げられる壮麗なサーガであり、神話という文脈の中で大谷翔平という選手を捉えなければ、その実相は決してわからない。」

写真は古代ギリシャの神殿。