カブスの戦略的柔軟性 やはり守備シフトは過大評価すべきではなかった!2016BABIPは301へ 

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07 /08 2016
「守備シフトの有効性を過大評価してはならない」

という記事を1年前に書きました。固定概念に囚われて 評論家が絶賛している守備シフトを過大評価してはならないと3度にも渡って数字を示してきました。昨年もBABIP299と高止まり、ついには2016のBABIPは301と過去5年でも最高の値を記録するに至りました。いつかこの記事を書こうと思っていた矢先にざっくり言えばCHCが守備シフトを捨てたという報道がなされました。


プルヒッターには相も変わらず守備シフトは有効ではある。

しかしスプレーヒッターにもプルヒッターにもカテゴライズされない打者が守備シフトを戦略的に逆利用し柔軟に対応する打撃技術を手に入れた時、BABIPは守備シフト数に比例するように上がっていたという事実が出てきたわけです。CHCはすでにそのことに気付いて対応してきたということに尽きます。「守備シフトの有効性を過大評価してはならない」では守備シフトが真に打者の攻撃力を大きく削ぐものならBABIPは下がらなければおかしいが、なぜBABIPは上がっているのか、評論家の言葉に惑わされずに虚心坦懐に見つめ直すべきであると歴史を踏まえながら話を展開しています。

もっともSEAのようにシフトが機能しているチームもありオールオアナッシングで捉えることは危険です。

ちなみこのような例をもう一つ挙げておきます。

かつてトーリは「松井には打点を稼ぐ力がある」と評価をしたことがある。セイバーメトリクスを学び始めの頃、トーリはオールドスクールだから こういう古い考え方をするのだなと当ブログは高をくくっていたことがありました。ところがその後セイバーメトリクスに対しての理解が更に深まり、分析をしている内に数字の背景にあるものへ深く透視できるような感覚が出始めた頃から、私の考え方は180度変わりました。

実はトーリの言っていることの方が正しかったのではないかと。

10年も前から打点というスタッツを軽視するのがセイバーメトリクスの通であるという認識が流通しているが、その常識を疑ってもいい。いずれトーリを侮ることの方が実は浅薄な認識であったということがだんだん明らかになってくるはずです。少なくともセイバーメトリクスへの私の理解が深まり数字に対する感覚が深くなるにつれて、打点というスタッツを今では決して侮るようなことはしなくなりました。なぜならよくよくスタッツを注意深く眺めているとサッカーにも得点感覚に優れたフォワードがいるように、一部の打者においてトーリの言った通りたしかに打点を稼ぐという嗅覚に優れた打者もいれば、それほど得意としない打者がいることが明らかとなってきたからです。

これがほんとうにいるのです、いずれこれについても話をすることがあるかもしれません。

「古典「マネーボール」の正しい読み方」

この記事などの例が典型ですが、新しい知識もいつしか時代遅れとなり、気が付くと悪しき固定概念と化してしまうことがある。だから今持っている常識をいい意味で常に疑うことが大事になる。固定概念はバイアスと同じく認識を妨げる最大の敵です。

以前もセイバーメトリクスの記事の中でこう書きました。

「オールドスクールに一定の敬意を表すようでなければ、本物ではない。」

このスタンスだけはおそらく変えることはありません。なぜなら歴史というものは絶えず、アナログとデジタルの狭間で揺れ動きながら進化してゆくものだからです。デジタルが最先端であり、一直線にデジタルに偏って進化するということは絶対にあり得ません。


大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

当ブログのポリシー

「これは現代に繰り広げられる壮麗なサーガであり、神話という文脈の中で大谷翔平という選手を捉えなければ、その実相は決してわからない。」

写真は古代ギリシャの神殿。