カーショウ復帰の目途立たず しかれども2016LADはまだ終わらない

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07 /03 2016
ご承知の通り素晴らしく早い動きをフリードマンは入れてきました。時間に関するコスト感覚は抜群であり、間髪入れずにATLからノリスを補強。監督をはじめとしてベンチやファンも含めて、全体の気分が一気に落ちたところで緊急補強。ネットでは2016LADは終わったと言われていました。最高責任者であるフリードマン自身こそがある意味、もっともダメージを受けているにもかかわらずLADはコンテンダーであり続けることを内外に知らしめたアナウンス効果は極めて大きいと言えます。

このタイミングでなければ、動いたという価値は大きく損なわれることになる。嘆いていてもカーショウはすぐには復帰できない現実は変わらない。そこで止まっていても問題は解決できないならば次のアクションをすかさず起こす。この切り替えの素早さたるや、フリードマンの優秀さを改めて証明することにもなりました。

今更当ブログで指摘するまでもなく、4000万ドルもの金をドブに捨てたとされるクロフォードを切ったLADフリードマンの決断も極めて正しい判断でした。例えば2015のイチローもWARがマイナスを記録してはいました。しかし攻撃・走塁・守備でみるとかろうじて守備だけは+評価となっており、守備だけはメジャーで通用するレベルにあったため、選手としての使いようはまだ残されていると判断することも可能です。

DFAされたクロフォードのWAR

攻撃 -7.6 走塁 -0.2 守備 -1.3

外野手がだぶついているLADにおいてクロフォードは三部門においてどこを切り取ってもメジャーレベルでは選手としての使いようがありません。

クロフォードの一報を聞いて瞬間的に思ったのは、経済学でいう<サンクコスト>という言葉です。

3Aのマイナー選手がMLBに上がってきてふつうに残せる成績レベルであるWAR0.0にすら達しないクロフォードをこれ以上出場させても、ロースターの枠を一つ失くすだけで、戦力してはチームに不利益を出し続ける結果となります。であれば4000万ドルは高い勉強代・サンクコストと割り切って、クロフォードをDFAにすることこそが正しい経営判断となる。

このような理屈は当ブログが語るまでもないほど、皆さんもよくわかっていることかと存じます。大事なのは理屈ではなくそれを実践することが如何に難しいことであるかという点にあります。それを明らかにしたのが行動経済学です。

なぜならばサンクコストと割り切ることは投資において最も難しい損切りに等しい行為であり「これだけの大金を使ったのだから、みすみす4000万ドルをドブに捨てることはできない」としてふつうの人はズルズルと決断を先送りにしてしまう傾向にあるからです。SDのプレアーGMが撤退戦略を速やかにできなかったように、言うが易し行うは難し。できそうで実はなかなかできる決断ではありません。何よりもDFAするタイミングが絶妙でした。

ノリスの緊急補強やクロフォードのDFAをするタイミング。フリードマンは時間というファクターの持つ重要性をよくよく知っている。SDのプレアーよりも明らかにフリードマンの力量の方が上であることが証明されたと言ってもいい。明らかに動きが違う。キレがある。

2017年にゴンザレスとの契約が切れるまで、チーム編成において就任してからの3年間はその過渡期にあるものとして、理想的なチームデザインを念頭に置きながらも、とりあえず2016フリードマンが取った戦略としては単純にロジスティックス・兵站を豊かなものとし物量作戦で当座をしのぐというものです。その作戦に反してけが人が多すぎるのが最大の問題なのですが、7月以降、柳・マッカーシー・ウッド・アンダーソンと続々、戦線に戦力が補充される予定となっています。

もし仮に、今年カーショウの離脱によってPO進出ならずとも、今回のような決断を即座に打ち出せる限り、当ブログのフリードマンに対する評価は全く変わりません。たしかにカーショウの離脱は余りに大きすぎる。それを単に終わったと嘆くことなら小学生でもできる。

いずれワールドシリーズをはじめとする短期決戦で勝ち抜くためにLADの未来をどうデザインしていこうとしているのか、2018年頃からフリードマンの意図がいよいよ明らかになってくるはずです。

2016LADはコンテンダーであることを全く諦めていない。

大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

当ブログのポリシー

「これは現代に繰り広げられる壮麗なサーガであり、神話という文脈の中で大谷翔平という選手を捉えなければ、その実相は決してわからない。」

写真は古代ギリシャの神殿。