LAD新社長フリードマンのゴードンを放出した戦略とその誤算  

未分類
05 /14 2015
昨年の年末に「LAD フリードマンの真の狙いとは?」という記事を他で書いたことがあります。まずはフリードマンが昨年末に大胆なチーム改革を断行したその思惑から迫りたいと思います。


そして半年経った現在について、最後にレビューをします。

===

2014ウィンターミーティングの主人公であったLAD新社長のフリードマンの真の目的がPO進出にあるのではなく

POを如何に勝ち抜くのか?

ここに焦点が合っているのは間違いありません。まずそのために 特に短期決戦において大事とされる<チームケミストリー>を改善するために ハンリーとケンプを外したわけです。

では ゴードンを外した理由とは何か?

短期決戦では マラソンではなく短距離走でもあり、先発の3番手までが基本 MAXに近いモードでギアを一段上げて戦うわけであり、シークレットソースなどを紐解くまでもなく ペナントに比べて得点攻撃力と失点防御力を比較した際、より大事なファクターは<防御力>です。

ピタゴラス勝率というものがあり例えば得失点差+150以上もあればおそらくPOには進出できます。現有戦力でもLADはおそらくクリアできますが、仮に得失点差が+150であっても

チームA 得点+800 失点-650
チームB 得点+750 失点-600

であればどちらもPOには出る可能性が極めて高いが、POに出たとき強さを発揮する可能性が高いのはチームBであることが統計的にも明らかになっている。そうシークレットソースでは言っています。

短期決戦では 運の影響が大きい・・・たしかにそうです。短期決戦の鍵ともなる<防御力>において投手BABIPの影響を相応に受ける。ここで実力によって 投手BABIPの悪影響を戦う前において如何に排除するのかという課題が立ち上がってきます。 戦略家とは戦う前にある意味 勝負にけりをつけている人のことであるとすれば、可能な限りBABIPの悪影響を排除するには

●投手の奪三振力を高めて そもそもインフィールドに打球を飛ばさないか
●守備力を高めて 完全なヒット性の当たりもアウトにしてしまう陣容を揃えるか



この2点に尽きます。それはセイバーメトリクスを報じる 戦略家なら間違いなく考えることです。そう考えると夏に行ったビーンのブロックバスターの動きもある程度わかります。奪三振率の高いサマージャとレスターを獲得し、肩は強いが守備範囲は狭かったセスペデスを放出し、守備範囲の広い フルドを外野へ補強しました。ビーンが<防御力>重視へシフトしていったことがここからも明らかです。短期決戦に備えて 戦略的な動きをしていたということです。

そして 今回LADが放出した 2014 ゴードン -4 ハンリー -9 ケンプ -23 DRS

この3人に共通しているのは キャリアを通じて安定して 守備指標がマイナスであるということです。この3年間すべてマイナスです。たとえ 打撃がダウングレードしても ペナントではなくPOを勝ち抜くために 守備力の劣るチームワーストの3人をフリードマンは外したかった


INした選手

セカンド ケンドリック +7
ショート ロリンズ +4

もう狙いは明らかであり、すべてはPOを勝ち抜くためです。

<ケミストリー改善及び守備力の強化>

ここにフリードマンの戦略眼はフォーカスされていたことがわかります。


(この記事を書いてから数ヶ月後、実際 スラッガーという雑誌のLADデプスチャートでは気持ちのいいくらい、ほぼ全ポジションのDRSの値が+で埋め尽くされていました。)

2014のWSを見ていても KCの驚異的な守備力が如何に短期決戦で大事か それをフリードマンは確信したはずです。

ゴードンの放出劇を単に一選手だけを見てもよくはわかりません。TOPのチーム戦略、その全体の構想の中でそのトレードがどういう意味を持つのかを捉えてゆくことが大事になるはずです。

短期決戦で大事とされる 3大要素

シークレットソース

奪三振力の優れた投手を揃えている
守備力がいい
ブルペンが強固である

POで強さを誇ったKCは見事この3大要素 揃えていました。


===

ここまでが半年前に書いた記事です。


ところで、先日ゴードンの守備をNHKの映像で実際に見て非常に守備範囲が広いということに驚き、気になって2BのDRSを調べてみると・・・、2015MLB全体で最高の値を示していたセカンドこそが、他ならぬゴードンでありました。

現在打撃でブレークしているゴードンですが、いずれこの大当たりについては収束してゆくでしょうし、セイバーメトリクス的にも大げさに捉えるべきでもないでしょう。(BABIPは400中盤とは言え、そうは言ってもそれなりの本物感がゴードンの細かい各指標を見ると漂っており単に運だけでもありません)しかしこの守備力の指標を見たフリードマンが今頃どう思っているのか?一度聞いてみたいところです。








コメント

非公開コメント

大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

当ブログのポリシー

「これは現代に繰り広げられる壮麗なサーガであり、神話という文脈の中で大谷翔平という選手を捉えなければ、その実相は決してわからない。」

写真は古代ギリシャの神殿。