2019年ドジャースの緊縮路線、その動きの裏にある戦略のキーポイントとは何か

戦略
01 /15 2019



これまでLADからアウトした主な選手の成績

グランダル 24HR OPS815 WAR3.6
マチャド  13HR OPS825 WAR2.4(LAD時代のみ)
ケンプ   21HR OPS819 WAR1.8
プイグ   23HR OPS821 WAR1.8

ウッド    9勝7敗 WAR2.6

チームWAR0.0で162試合をフィニッシュした時、52勝分に相当するとセイバーメトリクスでは設計されている。つまりWAR40.0を確保することがPO進出ということを目標にした時、GMがなすべき仕事の一つの目安となる。92勝できればギリギリでワイルドカードには引っかかると考えてもよい。

さてこれまでのLADの動きをみるとWAR12.2もの大戦力が流出した一方、INした選手はBOSから投手ジョー・ケリーWAR0.7、TORから捕手マーティンWARにしてわずか0.6にとどまっている。つまりこれらの意味するところは、LADの大幅な戦力をダウンを意味している。このままシーズンへ入って確実にPOへ歩を進めることができる計算に目処が立ってるとは到底言えない。

特に印象的なCINとのトレードは、完全なる不良債権であるベイリー28Mを引き受けつつ更に7Mを上乗せして、手に入れたのはCINチーム7位のプロスペクトに過ぎなかった。一方、ケンプ、ウッド、プィグ(3人合計の負担額は43M前後)はWARを見る限り、1WAR=8Mと計算すれば彼らの成績を見てもわかるようにふつうの優良債権であり、CINでも十分にローテや野手の主力を担う戦力であるとセイバーメトリクス的には認定される。

大型不良債権をLADに引き取ってもらい、かつ失っても惜しくないプロスペクトを差し出し、そのリターンとして経済的なリスクもほぼ皆無と言っていい大きな戦力を手に入れたCINにとっては、ほぼ一方的に勝利と言ってもいいトレードである。

LADとCINのトレード、間違いなく持ち掛けたのはLADからであり、ケンプとプィグを放出すべく譲歩に譲歩を重ねてウッドもプラスしてまでも、なんとかトレードをまとめたと見るのが自然である。

では、なぜこのような補弱のトレードをLADは実施したのだろうか。

ケンプ、ウッドについては前々から指摘しているようにチームケミストリーを重視するフリードマンの姿勢がはっきり示されたと言える。あるいは2019年にはFB革命による戦略がBOSのスモールな全員野球に木っ端みじんにWSでやられた反省から、小技や俊敏さ、状況に応じたシンキングする力も求める野球へ質の転換をする意図もあるのかもしれない。

またチームの目指すべき野球の方向性だけでなく、同時に財政的なチーム事情もある。

MLBにはデッドサービスルール(負債に関するルール)がある。LADオーナーサイドは球団を購入する際に多額の負債を抱えており、それを返済するため収入とバランスする毎年の支出(主に選手へのペイロール)をある程度抑制する必要性をMLB機構から迫られている可能性がある。MLB史上初のペイロール3億ドルを突破したLADにとって惜しみない投資によってチーム強化によるファンサービスも大事ではあるが、長期的に安定したサービスを提供するには財政の健全化を機構側から求められており、投資への回収をすべく債務を減らすことを義務付けられている。

あるいはデッドサービスルールの適用ではなく、単純に投資の回収を求めるオーナー側の意向に沿って、利益を求めて今しばらく贅沢税ラインを意識した窮屈な動きをしているのかもしれない。

いずれにしても内部の諸事情により、大胆な勝負に出ることができない緊縮の状況下にLADは置かれており、戦略上最大のアドバンテージであった分厚いデプスを薄くし補弱路線をせざる得ない現状がある。

WAR12.2の流出は単純かつ控えめに見積もっても10勝分の戦力がなくなったとセイバーメトリクス的には言えるのであり、つまり2019年のLADは7年連続の地区優勝を目標とはしつつも、同時にリスク管理としてワイルドカードを現実的に視野に入れなければならない状況にあると言える。

ではどういう動きをLADはすべきなのか。

NL2018年96勝1位MIL、2位95勝CHC、3位92勝LAD、4位91勝COL、5位90勝ATL

ALの東地区では100勝を超えるチームが2つも出たのも、裏を返せばBALが115敗などという歴史的な大敗を喫したからに他ならない。NL最下位のMIAでも97敗に過ぎない。89勝したSEAなども通常の年であればPO進出に大いにチャンスはあったものの、2018年に限ってはワールドカード枠にもほぼノーチャンスでシーズンを終盤を迎えることになった。

それをNLに置き換えるならばLADの立場からすれば中地区のMIL及びCHCの独走を阻止し、混戦になる動きをするのが戦略的にも理にかなっていると言えるのである。つまりLADが最低目標としてPO進出を設定し、ペイロールと同時に戦力をLADがダウンを余儀なくさせられる状況にあるならば、95敗も喫した最下位争いを繰り広げるCINへの主力級3人の戦力拡充することによって、結果的にCHCやMILの勝利数をダウンさせる狙いがCIN有利のトレードの裏にはある。

結論

ケンプ、プィグ、ウッドの放出は、チームケミストリー改善及び動かすことがほぼ不可能な制約条件であるペイロールの削減のみならず、ワイルドカードまでも睨んだ時、自分の戦力を低下を梃にライバルとして最終的に立ちふさがるであろうCHCやMILの勝利を削ぐための布石として行われた極めて戦略的なトレードである。

ここにLADが大幅な譲歩をしてまでも、NL中地区最下位であったCINこそがそのトレード先でなければならなかった最大の理由もある。

単にCINとのトレードだけを切り取ってみれば、LADのLoseと言っても過言ではない。しかしその1ディールの動きだけで勝った負けたと評価してもフリードマンの戦略的思惑がどこにあるかを把握することは難しいに違いない。LADのチーム事情や自他の戦力分析も勘案し、一連の動きの奥に潜み貫かれたある理念を洞察した時、フリードマンの戦略眼というものが明らかになるのである。





なぜマリナーズは今、再建期に入らなければならないのか、その理由について明らかにする

戦略
12 /09 2018


2018年マリナーズは89勝でレギュラーシーズンの幕を閉じた。NL西地区のドジャースも91勝で地区優勝を手に入れている。およそPOに出るためには20個の貯金を作れば、なんとかなると考えもいいだろう。

ということは2018年マリナーズはあと2勝積み上げれば、PO圏内に突入することを一般には意味している。であるならば、2019年に勝負を仕掛けるべきだろうという結論に至っても、決しておかしくはない。にもかかわらず、2019年にマリナーズが再建期へ入らなければならない確かな理由がいくつかあるので、これから縷々述べたいと思う。

まず、ピタゴラス勝率から導かれるマリナーズの2018年の実力は77勝85敗だったことがわかっている。クローザー・ディアスの大車輪の活躍を見てもわかるように、僅差の試合を悉くものにしてきたのが、マリナーズだった。一点差の勝敗は36勝21敗であり、ALで最高の貯金15個をを稼ぎ出している。

つまり2018年のマリナーズは運も良く、投打の歯車がかみ合い、巡り合わせにもよって89勝できたと考えるのが常道であり、裏を返せば来年も今の戦力を維持できたとしても2019年にPO圏内に入ることは難しいことをこの数値は物語っている。

更に問題は、AL西地区がメジャーで最もレベルの高い地区となっている点にも触れておかなくてはならない。同地区同士が戦っても1勝1敗であり貯金の増減はないが、その地区全体の貯金が大きいということは他の地区のチームと戦って西地区のチームが数多く勝ち越していることを意味している。

西地区全体の貯金は5チーム全体で61個も積み上げており、東地区の25個を遥かに上回っている。最強の地区にマリナーズは現在属しているのである。また西地区には現在、最強のチームであるアストロズが戦力を維持したまま、ここ数年は栄華を極める勢いであることは誰もが認めるところだろう。OAKもまた97勝と底力がある。

加えて、マリナーズのファームは目ぼしい選手がほぼ皆無であり、プロスペクトTOP100には一人も入っていない状況にあった。(もっとも数々のトレードによって現在は、入ってきたプロスペクトがちらほら100位以内入りしている)

つまりプロスペクトというトレードの駒がないということは、2019年の夏場の肝心なフラッグディールにおいて、有力な戦力を前線を供給することが難しいことを意味している。地力も弱く、最強地区に属し、ロジスティックも脆弱であるという客観的な情勢を見た時、ここはアストロズが最盛期にムキになって立ち向かうのではなく、戦力をためて期が熟するのを待つことが戦略的にも最良であると判断するのが妥当なのである。更に付け加えるならばエース、キングの力が著しく衰え、WARがマイナスを記録し全くあてにならないことも再建期に踏み出したダメ押しの要素になったに違いない。

ディアスもおそらく生涯を通じてもキャリアハイを出した今だからこそ、高く売り抜けることが可能となる。ショートのセグラについては、たしかにセイバーメトリクス的にも素晴らしい選手であり、コスパも抜群ではあるが2018年の夏、マリナーズの内紛でもわかるようにドミニカンの間に不穏の空気を作り出した張本人こそがセグラであり、とても中心選手にはなりえないとの判断から放出に踏み切ったのだろう。

結論

89勝という実績。ディアスは油に乗り切っている。セグラも数字的には頼もしい、こうした表層的な部分的な要素だけを並べて見ても正しい分析はできない。置かれている西地区の勢力図や自軍の戦力分析、ロジスティック、クラブハウス内のケミストリーの問題など総合的に勘案していかなければ、おそらく正しい結論にたどり着くことはできない。

マリナーズは今こそ、再建期に入るべきである。

ドジャースがワールドシリーズで勝利するために必要なこととは何か

戦略
12 /03 2018


フライボール革命によってホームランを量産し、チームも勝利に導くという流行の戦略。セイバーメトリクスの分析をすれば、その典型はオークランドであり、ヤンキースであり、ドジャースであったと言っていいだろう。それは下記の数字を見ても明らかである。

本塁打数 30チーム中

1位 ヤンキース
2位 ドジャース
3位 オークランド

FB率

1位 オークランド
2位 ドジャース
4位 ヤンキース

特にドジャースではスタットキャストを使い、投球のボールの回転数から軌道を分析し、同時に打者のバッドスウィングの軌道も分析しマッチするタイプの打者をセレクトしつつ、たくさんのタイプの駒を集め、その投手に応じて戦略的に先発オーダーを決めているという。

ドジャースのデータ分析に基づいた攻撃戦略の確かさは、チームの野手WARでも30チーム1位を記録していることから、一定の成果を収めていると結論するのは妥当だろう。この攻撃戦略の根底には「1対1、打者VS投手」という個人競技としての野球の側面をクローズアップし、ラインナップに名を連ねた各打者が投手から高い攻撃力を発揮すれば最終的にチームの総攻撃力もアップするという試みである。

それとは対照的なのが、ボストンである。

JD・マルティネスは言う。

我々はすべてを空中に打って、サク越えを狙ったりはしない。(フライボール革命は)最近の打者に共通するミステークだと感じる」。このボストンの特徴は、投手を攻略する際に「1対1、打者VS投手」というシーンに単純に分割して攻撃を捉えるのではなくく、打線全体であらゆる手段、あらゆる打球種類を用いつつ状況に応じて投手を包囲し、攻略していこうとするスモールな全員野球にある。

個人的にはワールドシリーズ初戦、一回裏のボストンの攻撃が、そのスモールぶりをよく象徴していたように思う。

センター前ライナーでベッツが1塁に出る。ワールドシリーズが始まったばかり。じっくり腰を据えて様子を見ながらBOSは攻撃かと思いきや、一球目まさかの奇襲のスティールを決める。2番ベニンテンディーも息つく暇もなく次のボールをライト前へシングルヒット、ライト深めに守っていたプィーグが相変わらず、ベッツの走力も顧みることなく絶対に間にあわないホームへ山なりのダイレクトバックホーム、その隙にベニンテンディーは2塁へ。事前にプィーグはホーム返球を中継のセカンドに返さないとレポート済みであり、ベニンテンディーは百も承知。そして、ラインドライブ狙いのJDがセンター前シングルできっちりと2塁ランナーベニンテンディーをホームへ返す。

たったシングル3本だけで2点を取るのが2018年版ボストンの野球。フライボールは皆無の攻撃。まさしくここにあるのはJDも言う繋ぎの意識であり、相手の隙をつく奇襲であり、スモールベースボールそのものが映し出されたシーンであったと言っていい。プィーグがふつうにセカンドの中継地点へ返球していれば、この回は1点で終了であったに違いありません。

攻撃においてワンベースの進塁をどう推し進めるか、あるいは守備においてワンベースを如何に抑止するのか。そのワンプレーが最終的な勝利へ直結するというスモールな発想の有無が、最も鮮やかに浮かび上がった象徴的なワンシーン。シリーズの勝負はすでに1回の攻防で決まったとすら、一瞬考えたほどです。

一方、同点でマチャドが勝ち越しホームランかという当たりをしたシーンでは、打球は急速にラインドライブして、フェンスダイレクトに当たりとなった。当然、2塁へ進んでいると思いきやマチャドは一塁でストップ結果0点。2塁へ進んでいたらマチャドは勝ち越しのホームを踏んでいた可能性は大きく広がっていました。完全なるボーンヘッド。

繰り返し戦えばドジャースがボストンに勝つこともあるでしょう。しかしこうした細かいワンベースへの積み重ねを大事とするスモールなボストンとそうではなかったドジャースの体質の違いが明確に表れている以上、短期決戦を繰り返せば、ボストンがシリーズを制することが多くなることは確実な状況です。 ボストンの方が勝利の生産性が高くなるのは道理である

ドジャースがすべきことは、ボストンとのギャップをまず明確に規定するところを第一歩にしなければならない。

ボストンも2000年代ではデータ主義に大きく偏っていました。それは他のチームがセイバーメトリクスを柔軟に取り入れようとせずに、アナログな強い偏見によって素人に野球の何がわかるという態度であったからであり、いち早くセイバーメトリクスに取り組んだことが大きなボストンのアドバンテージになりました。やがて時代が進み、ボストンの成功を見るにつけ、すべてのチームがセイバーメトリクスを導入するに至りました。こうなると先行利益は急速に減少をします。

ここでデータ主義をさらに先鋭化させる取り組みもしつつ、同時にボストンは古い時代に置き去りされた感のあるスモールべースボールに今一度焦点を当てて、それを見事に現代に復活させることにより、勝利を収めたというのが2018年の現時点です。巷がデータ偏重のフライボールで賑わっている現代にあるからこそ、当ブログの歴史認識では必ずこうしたスモールへ回帰するチームが登場することを予想していました。スモールの中には一部、どうしても数では表現し得ない領域が蔵されている

セベリーノの投球の癖を見抜き、ALDSでヤンキースを打ち破ったその智慧の力を果たしてセイバーメトリクスでどう数値化するというのだろうか。

物事には「定量」と「定性」という二つの観点があります。「定量」とは数で表現されるものであり、ドジャースはWAR1位を見てもわかるようにすでにワールドシリーズに勝利するための定量的な戦力の条件を兼ね備えているとセイバーメトリクス的にも結論できます。

つまりドジャースの問題は定性的な部分にある可能性がきわめて高いのです

ここでボストンとドジャース、両者の違いを表す興味深い指標clutchを挙げておきます。文字通り、勝負強さを測る指標です。ともに高い攻撃力を持ってはいましたが実は2018年のワールドシリーズはメジャーでこのclutchという指標の最も高い1位のチームと最も低い30位のチームの戦いでもあったのです

すべてのチームが導入している現在、セイバーメトリクスは大数の法則を基づいている以上、短期決戦で決定的なファクターにはなり得ません。2010年代に入っても、ボウチー率いるジャイアンツやラルーサ率いるカーディナルスが優勝したのも、決して偶然ではない。トーリしかり、そこに共通するものとは、セイバーメトリクスに偏重しないオールドスークルの智慧です。

右方向へしぶとく流すジーターや、4番バーニーのたたきつけるゴロでの内野安打、ティノの意外性のある一発など個性豊かであった面々は懐かしく、clutchぶりは言うまでもなく相当に高かったヤンキース黄金期。一方、WSでもチャンスでフライアウトを繰り返し潰してきたドジャースを見ても、レギュラーシーズンがどのような攻撃をしてきたかは想像に難くなく、それがclutchというセイバーメトリクスの指標でもはっきり表れた格好だったのではないかと推測できるのです。

いずれにしても何度注意されようがプィーグの送球に代表されるような無駄な失点を献上している限り、ドジャースのワールドシリーズ制覇はなかなか覚束ない。仮についには勝利をしたとしても、相当に勝利の生産性としては低いものとなることが予測できます。

トールズという左の俊足が9回裏同点にレフト大飛球を放ち、野手がファンブルしボールは転々とグランドに転がったことがありました。誰もが余裕でトールズは3塁に到達しているかと思いきや、打球に見とれて歩いていたため2塁打になった。1死2塁。ロバーツ監督は唖然。次の打者が深い外野飛球で3塁へ行くものの、結果0点。その試合をドジャースは落とすことになる。

2018年のシーズン中の出来事です。同じことの繰り返しであり、だから接戦にドジャースは弱いのです。

結論

虚心坦懐にドジャースはボストンや過去の歴史から今一度、短期決戦における勝者としてのベースボールを研究するところから再スタートすべきだろう。特に短期決戦において状況にかかわらずフライボール一本の攻撃で果たして勝利の生産性は高まるのかどうか。そしてこの問いはドジャースのみならず、同時になぜオークランドはPOには弱いのかという問いにも行き着くことになる。

では、オークランドとドジャースと共通する敗因はいったい何だろうか。

オークランドがPOで敗退を繰り返すのは決して偶然ではないと、戦いの原理を探求する当ブログとしては改めて指摘しておきたい。2000年以降、オークランドは9回POに出場するものの、一度たりとてワールドシリーズの舞台に立ったことはないのは事実である。

メジャー選抜は2018年に侍japanに惨敗を喫した。メジャー選抜のメンバーは、フライボールに捕らわれないスモールな日本の畳みかける攻撃が新鮮に映ったという。それは決して単なる彼らのお世辞ではあるまい。なぜボストンはWSに強く直近の4回すべて勝利をし、なぜドジャースは短期決戦に勝負弱いのか。引き続き取り扱っていかねばならないテーマであると思っている。



ボストン・レッドソックスの歴史を変えた最大のキーマンとは誰か?

戦略
11 /19 2018

「忍び寄る衰退 ヤンキース帝国の黄昏」

贅沢税に拘泥しあくまで<コスト>にフォーカスするハル・スタインブレナーの方針は戦略的に間違っており、それは勝利の生産性ではっきりと示されることになると繰り返し述べてきました。事実、2010年の7月10日ジョージ・スタイブレナーの逝去を境にヤンキースはワールドシリーズの舞台にすら一度も立てないばかりか、6年連続で地区優勝すらできない状況にあります

時間に関するコスト感覚がほとんど感じられないこのヤンキースと真逆の動きをしているチームこそが今年MLBペイロールで1位の座に躍り出たボストンレッドソックスです。「MLBにおいて戦略とは勝利の生産性を高めるための時間を制する技術である。」とも定義しましたが、21世紀に入って、ルースの呪いを2004年に解いてからというものボストンがワールドシリーズ制覇すること実に4回を記録し、極めて高い勝利の生産性を発揮しています。


2004 2007 セオ・エプスタインGM(2002~2011)

2013 ベン・チェリントン (2012~2014)

2018 デーブ・ドンブロウスキー (2015~2018)

21世紀(2002年)以降これまで3人のGMが登板し、すべてのGMが世界一を制覇しています。

どの優勝においてもこの大仕事を成すには様々なピースが数多く合わさって、はじめて成就するものです。今年に限れば大型契約を成功させる能力に長けたドンブロウスキーの存在も優れた働きをしましたが、実質的な攻撃におけるディレクター役を務めたコーラ監督の仕事ぶりは出色と言っていいでしょう。フライボールの最先端をいっていたアストロズからノウハウを直輸入しつつ、更にその先を行くための一手としてスモールベースボールをチームへ浸透させたその活躍は特筆すべきものがありました。MVPベッツや3冠王に手が届く位置にしたJDマルティネスの活躍その他の様々なスタッフ等の尽力もあって世界一という目標を達成した。

名将フランコ―ナ、マニ―とオルティスの強力ディオなどそうした過去4度の優勝は、各々のケースにおいて様々なピースが組み合わさり目標を成就したわけですが、あらゆるケースにおいて絶対に欠くことのなかった唯一無二のピースがひとつあります。そのピースこそボストンの歴史を変えた最大のキーマンでもある2002年に就任したション・ヘンリーオーナーです。ここに深い焦点を当てなくてはならない。

ボストンというチームは2002年に新オーナーが就任して以降、ルースの呪いを破った年を皮切りにチームが明らかに変わりました。

「<戦略の目的>と<制約条件>を明確に区別し、戦略家とは条件によって現実の動きを規定される人ではなく、条件を動かすことによって目的を達成しようとする人のことである。」

贅沢税という<制約条件>に目を奪われて、<戦略の目的>であるワールドシリーズ制覇を果たすということを二の次に考えるようなハル・スタインブレナーとはション・ヘンリーの発想が根本的に違う。ハル・スタインブレナーにはない物事をマクロで捉える力がション・ヘンリーには備わっています。贅沢税ラインを目の前にして大多数のチームが緊縮財政路線を取った中、ヘンリーはそこにチャンスを見出しまさに他のチームとは真逆の方針を採って贅沢税ラインなどおかまいなく、JDマルティネスを獲得したわけです

もし2018年ボストン率いるヘンリーと全く同じ状況にハル・スタインブレナーが置かれたら、どう動いたか。他も緊縮路線を取っているから、ここはうちも右に倣えで緊縮しようと判断をした可能性が極めて高い。というよりもほぼ間違いなく、贅沢税ラインを超える動きなどしなかったはずです。こうした間違った判断の繰り返しが現在のヤンキースの極めて低い勝利の生産性をもたらしています。

FA市場全体がこれといった動きをみせず他のチームが緊縮財政をしている中で、ヘンリーは贅沢税ラインを突破する動きを入れように、他のチームがフライボールの中にある価値を求めて空を見上げている中で、ゴロの中にある価値を見出しスモールベースボールを実践してみせる文化がボストンには備わっている。こうした他とは一味違うボストンの戦略性こそが、勝利を手繰り寄せているように私には見えるのです。そしてその一番のボストンにあるカルチャーの根っこには、ション・ヘンリーオーナーが座している。

ハル・スタインブレナーは勝てない理由を選手や監督のせいにするのではなく、勝利から遠ざかっている最大の原因を己の中に見出すべきです。

もしヘンリーがヤンキースのオーナーであれば、ワールドシリーズにかすりもしないシーズンをおくり続けることなどまずあり得ない。あるいはもし仮に2002年からハル・スタインブレナーがボストンのオーナーであったなら、ボストンはここまで勝利を積み重ねることができただろうか

優れたリーダーがいればそのチームを勝利へ導くことができる。戦いとは実にシンプルです。

ハル・スタインブレナーにオーナーになった直後の2009年は、ジョージ・スタインブレナーがまだ存命であり傀儡と言っても言い過ぎではなく明らかにボスの目を意識したチーム運営をしていました。サバシアやバーネット、テシェイラを獲得してハル・スタインブレナーは俺に任せろアピールをし、今では考えられないような超大型契約の連発であり、ここにあったのはまさしくジョージ流です。

ところがジョージ・スタインブレナーが地上から去った2010年以降は、ハル・スタインブレナーの器の大きさが透けて見えるような方針をヤンキースは取り始め、更に面白いのはこのケチケチ緊縮路線が日本のライターやファンには大変受けがいい点にあります。繰り返しますが、そしてその考えは基本的に完全に間違っています。

もし判断が正しければボストンにように必ず勝利という結果が出てくる。出ていないということはヤンキースのリーダーの何かが間違っていることを意味しています。ではなぜボストンは結果が出て、ヤンキースは結果がないのか?この両者を分かつ原因と結果を正しく分析しなければならない。

今年のヤンキースはどういう動きにでるのか。相変わらず贅沢税の前でブレーキをかけるのか。ただラインを超えるのではなく、必要とあらば大きく踏み越えることも辞さない姿勢を持つことができるのか。FA市場で大物が大量に出回る今年、オーナーとしての器が試される最大の年であると言っても過言はありません。

結論

ヤンキースの勝利の生産性が2010年を境に一気に下がったように、ボストンの勝利の生産性は2002年を境にメジャー最高を記録している。リーダーの能力が組織の命運を分ける。

帝国の復活なるか。2018年オフにヤンキースは大きなターニングポイントを迎えている。


アストロズ革命!なぜ当ブログは戦略をテーマとしてきたのか。          

戦略
01 /23 2018

大谷二刀流からヤンキースとドジャースの贅沢税ラインを切る意味の戦略的な違いについて、最後にアストロズへと内容を進めていきます。

ベースボールの知識と戦略の知識は全く違うと繰り返し言ってきました。例えば今から3か月前になります、どれだけ巷において中四日だから大谷二刀流は不可能であるという言説がまかり通っていたか、みなさんは覚えているでしょうか。

中四日という固定概念に囚われた人は、張本的な固定概念と五十歩百歩であり、すべからく戦略的な思考とはどういうものなのか、全く理解をしていないと結論できます。

当ブログでは後出しすることなく8/31にこういう記事を書きました。9月に入る直前です。

「<戦略の目的>と中四日という<制約条件>を比較した際に、戦略家とは<制約条件>に縛られず目的を選択できる人のことである。

では具体的にはどうしたらいいのか。

中四日でローテは回すものというこれまでの既成概念を白紙に戻して、目的のために<制約条件>を解除する柔軟な発想をすることになる。戦略性の高いGMならば中四日という<制約条件>を動かすアイデアを必ず出してくる。

結論

<戦略の目的>と<制約条件>を明確に区別し、戦略家とは条件によって現実の動きを規定される人ではなく、条件を動かすことによって目的を達成しようとする人のことである。」

そして一か月後、9月になってパドレスが6人ローテを実践したことをおそらくこのブログを通じてはじめて知った人も少なくなかったものと考えています。エンジェルスは大谷獲得のために準備した期間も極めて短く、全く大谷から選んでもらえるとは思っていなかったようですが、とりあえず条件だけでもパドレスの打ち出している条件を包括してしまえば、DH制がある分だけパドレスよりも上に立てる可能性が出てくるとエンジェルスのGMも定石通り考えた。

戦略的思考の基礎知識があれば、大谷を獲得するためにそのチームは必ず6人ローテを導入することなるという予測は、論理的には当然の帰結であったと言えます。

何が言いたいのか。

戦略的思考においては、目的ありきであり、制約条件は解除すべきものに過ぎないということ。これは戦略において初歩の知識です。

ドナルド・トランプという大統領がいます。マスメディアによって完全包囲された者が、大統領選において奇跡的に勝利するという結果をたたき出したドナルド・トランプは建築業でブルックリン地区で成功した父フレッド・トランプに影響を受けたと言われます。

しかしドナルドが父フレッドとの決定的な違和感を感じたのは、新しい事業を起こす際に、堅実派のフレッド・トランプがまずコストカットありきの思考であった点にあると自伝にはあります。このコストカットありきの父フレッドの考え方ではブルックリン地区の地域開発では成功しても、隣のニューヨークで大成功を収めるような世界一の不動産王にはなれないとして、どうしても馴染めなかったのだとドナルドは言います。

ドナルド・トランプの口癖は「think big」。

<最高><世界一><最大>という言葉がトランプの口癖でもある。目的を世界一に定めてそのために何をすべきかと考え、実行してきた結果、トランプはメディアを最大限活用して不動産でも大成功を収め、ついにはアメリカの大統領まで上り詰めることができました。

このトランプと非常によく似ていたのがヤンキースのボスこと、ジョージ・スタインブレナーでした。最大・最強・最高が口癖だったドナルド・トランプと世界一以外勝利と認めないジョージ・スタインブレナー。この二人は政治的な信条はともかく、ジョージが生前においてとても馬が合ったと言われています。

このトランプとジョージの二人と全く正反対の発想をするのが、フレッド・トランプでありハル・スタインブレナーであるということになります。フレッド・トランプとハル・スタインブレナーの共通する特徴は、ドナルドやジョージのような目的思考ではなく、真っ先にまず目に入るのがコスト削減でありコスト・パフォーマンスであり、そこから物事を演繹的に目的アプローチするという特徴があります。

制約条件から演繹的に目的にアプローチする人物のどこが、いったい戦略家であるのか。このようなに制約条件から思考することを是として説いている戦略の本は皆無であると断言しておきます。

この記事も書きました。

ヨギ・ベラの再来なるか ゲーリー・サンチェスがヤンキースの未来を担う

ペイロール3億ドル突破という拡大均衡から縮小均衡というドジャースの方針は戦略的に正しいが、ハル・スタインブレナーが打ち出している縮小均衡からの拡大均衡は戦略的に間違っていると繰り返し私は述べてきました。ドジャースが贅沢税ラインを一度切ろうとしている動きとヤンキースの贅沢税ラインを切ろうとする動きは似て非なるものであるのです。もしこの極めて重要なポイントを指摘できなければ、戦略について全くわかっていないということになる。戦略的なコスト削減と単なるケチは同じように振る舞っていても似て非なるものである。

ではその方針の是非はどこで測られるべきか。勝利の生産性と観客動員でそれははっきり数字として表れることになるとも結論してきました。

キャッシュマンというGMが極めて優れた動きをしているために、ハルの戦略ミスは気取られないように体裁は整っていますが、仮に両チームが2018年に贅沢税ラインを一度リセットするにしても、事実として、5年連続地区優勝しメジャー最大の観客動員を誇っているのはドジャースであり、そして5年連続で地区優勝を逃し、観客動員も2017年には戻してきたもの、トレンドとしては下がり続けてきたのがヤンキースである点を見過ごしてはなりません。

勝利の生産性と観客動員でドジャースとヤンキースの戦略性の優劣ははっきり示されています。しかもドジャースが贅沢税ラインを一度切ることによって、より積極的に2018年オフに動きを入れようとしているのに対して、やはりというべきでしょう。ハルはどうやら2018年以降も贅沢税ラインという制約条件に縛られた動きになることを今から示唆する発言をしています。もし超えるとしても本来が発揮すべき大胆さはほとんど見ることができない。ヤンキースが本領を発揮すればこんなものではない。

(この記事は1/10にはすでに書き上げていたのですが、そこへダルビッシュの7年大型契約の報道が昨夜なされました。第一報を聞いた時、ヤフコメを見た限りおそらくそれを真に受けコメントしていた人80~90%、そしてガセだとすぐに直感した人10~20%。当然のことながらガセの可能性が高いと踏んだ私はふだんツィッターは見ることはないですが、確認のためにすかさずダルビッシュのツィッターを確認すると、やはりガセ判明。)

ゴンザレス、ベケット、クロフォードを引き取ったブロックバスターに代表される豪快なディールを放漫経営と決めつけ、今の育成重視の方針がさも正しいとする主張をするありがちなステレオタイプな記事も見受けられます。

拡大均衡をすべき時期に強烈なブロックバスターをかまして一定の成果である地区優勝を果たし、フェーズが切り替わったところを見計らって、プロスペクトに重点を移動させて縮小均衡へと移行する。このドジャースの一連の動きの中に極めて戦略的な思考を見出すことが可能です。今のプロスペクト重視、コスト削減の動きが正しくて、一昔前の金にものを言わせてのFAによる選手の強奪を放漫経営というレッテルをはりつけるトーンで記事を書いているライターたちは、戦略のことについてよくわかっていないと言っていい。

拡大均衡が戦略的に正しく、縮小均衡が戦略的に間違っているとか、コスパの良し悪しと戦略的な正しさとは基本的に関係ありません。FA重視が戦略的に間違っており、育成重視が戦略的に正しいというわけでもありません。戦略的に正しいかどうかは、環境に如何に柔軟に応じて目的に向かって正しい判断を下せるかにかかっています。ドジャースが2012年にコンテンダーでありつづけることをファンに示すため、直近の3年はPO進出すらままままならなかったチームを最低限の目標ではあった地区優勝を達成した点において、コストパフォーマンスを軽視した豪快なブロックバスターも評価されるべきだということです。

オーナーが切り替わった途端、豪快なブロックバスターで地区優勝するのと、マーリンズのようにコストカット連発でファンや選手のやる気をなくさせるのではどちらが正しい判断でしょうかということです。戦略的に見てあのドジャースのブロックバスターは正しい判断であったと当ブログでは結論する。

日本のプロ野球ファンにありがちですが、育成重視のコストパフォーマンスに優れたスモールマーケットが勝ち上がることを過大に評価し、FAや外人を積極的に獲った結果、ビックマーケットのチームが優勝するのを過小に評価するという明らかなバイアスが存在しています。逆に言えば、育成に失敗して弱小でありつづけるスモールマーケットのチームを激しく叩くことはほぼないが、不味いFAで失敗し続ける巨人になると目の色を変えてそら見たことかと徹底的にたたきまくるという明らかな傾向が認められる。

結論

メジャーでは中四日でなければならないという先入観、固定概念。金満を殊更に批判し育成コスパ重視を優れたものと見なす明らかな偏向、バイアス。

戦略的な思考において最もそれを邪魔するものとは、固定概念でありバイアスである。目的に焦点を合わせ、固定概念やバイアスを丁寧に駆除し、リスクを許容しつつも物事の優先順位を的確に定めることを戦略的であると言う。また戦略的正しさとは、状況に応じて変化するものである。あるフェーズでは拡大均衡が正しいように、またあるフェーズでは縮小均衡が正しということがある。

「MLB 戦いの原理を求めて」がなぜ戦略をテーマとしてきたのか。

当ブログが見た限り、日本ハムやドジャース、あるいはアストロズのルーノウなど極めて戦略的であり、いわゆる彼らは戦略のプロである。

例えば経営コンサルタントからGMへ転身することなどもある一方で、経営コンサルタントがライターへ転身することは果たしてあるか。おそらくほぼない。ではライターたちが戦略について学ぶ機会はいったいあるか?そうした機会は基本ほとんどないわけです。戦略という観点から見ると、戦略のプロがフロントランナーとしてベースボールの世界をリードしているとすれば、それをフォローする記者たちにはそれを的確に捉えるだけの素養がないために、大きなスペースがぽっかりと空いているように少なくとも私には見えた。

先日「アストロズ革命」BSの放送がありました。戦いを略すると書いて「戦略」という。略することができる戦いの本質的な部分は重要なキーワードに集約されるものです。2015年、当ブログではアストロズが攻撃において如何にフライボールを打ち上げるか、同時に防御においては如何にフライボールを打たせないかという課題を絞り込んだ戦略を打ち出しているとするセイバーメトリクスに基づく分析しました。

アストロズの戦略がフライボールというキーワードを元に形成されていることを指摘した最も早い段階で分析した記事であったろうと考えています。

アストロズの強さの秘密 その戦略をセイバーメトリクス分析する 防御編

アストロズの強さの秘密 その戦略をセイバーメトリクス分析する 攻撃編

あの番組を通して、当ブログの戦略的なモノのへの捉える分析力は、そう侮られるものではなかったことが証明されたと個人的には考えています。ちなみに2015年のアストロズの快進撃についてスカスカのセイバー分析をしたあるライターは、ヤンキースが贅沢税ラインを切ることを戦略的に正しいと言っていました。

最後に

メジャー通必須の知識 MLB史に聳え立つ巨人ビル・ベックを知っているか

尚、このブログはこの歴史の記事を周知するために、立ち上げたものでもあります。時間軸の中で可能な限り自在に思考の翼を広げて、過去に眠った歴史を現代に蘇らせると共に、未来へのトレンドへ焦点を当てるようなブログでありたいと私はずっと考えていたような気がします。

これまで、巨人福田を永久追放してはならない。ボンズは必ず殿堂入りする。総合判断としてジラルディは有能な監督である。フライボールはガチでもう古い、など他にも数多くの少数派の意見をアップしてきました。必ずしも多数派にその身を置いてきたわけではありません。しかし理解を示してくれた方々も少なからずいました。この最後の記事を読んでくれた人へ、感謝の意を述べてこのブログを終えたいと思います。ヤンキースがダルビッシュへ7年1億6千万ドルオファーという情報をガセではないかとする健全なリテラシーをもって私はこれからもメジャーを見続けていくことになるでしょう。

ちなみに アストロズ革命という番組を見て、時代はここまで進んでいるのかと感心して見ているだけでは駄目なのであり、すでに一般に公開されているということは番組で紹介されたそれらの知識は過去の知識となっている。

未来への予兆は現在のただ中にこそ眠っている。

過去に目を閉ざす者は未来に対して盲目でもある。だからこそ歴史を深く学んでゆくことが未来への透視力を担保することになる。

 by Field of Dreams

大谷翔平についてのスタンス

日本ハムOB・野球評論家・プロ野球ファン・日ハムファンから二刀流・大バッシングのまさしく四面楚歌だった新人時代から一貫して栗山監督及び大谷二刀流の擁護する立場を貫く。

メジャーに大谷レベルの選手いくらでもいるとした二刀流否定派・メジャー通による「ゴロゴロ大谷説」も日本ハム時代から一蹴。

当ブログのポリシー

「これは現代に繰り広げられる壮麗なサーガであり、神話という文脈の中で大谷翔平という選手を捉えなければ、その実相は決してわからない。」

写真は古代ギリシャの神殿。